アイビスペイントでトレース(記事7)
前回はAI画像と手描きのイラスト(私がいう「手描きイラスト」はアナログもデジタルも含みます)の共存について書きましたが、その中で少しトレースに触れました。
トレースは反対する人もいますが、私のように趣味で絵を描いている人は、何よりも楽しむことが大事なので、デッサンや下描きで苦しんで絵が嫌いになるくらいなら、ガンガントレースすればいいと思います。
ただし、人様の絵や写真を勝手にトレースするのはダメです。個人的にこっそり練習するだけならいいのでしょうけど、それを表に出したらルール違反になってしまいます。
なので私の場合、トレースの対象はアイビスペイントのトレース用素材か、AIで生成した画像、もしくは自分で撮った写真を使っています。
(AI画像の是非については議論しません)
1、アイビスペイントの素材
アイビスペイントの素材は画面右上で選ぶことができます。
例えばこれは背景用の学校の素材です。
アイビスには迷うほど豊富な素材があります。
(他のペイントアプリにも素材があるのかもしれませんが、使ったことないのでわかりません)
これらの素材を組み合わせながら有効利用すればいくらでも好きな絵が描けます。
2、AI画像
AI画像のトレースに関しては前回も書きました。
「レイヤー」のカメラマークで写真や画像をアイビスに読み込みます。
下の画像はPixAI(無料のAI生成サイト)で作りました。
こういったAI画像から表情やポーズを借りて手描きのイラストにしています。
あと、AIは指とかボタンとか、細部に弱いので、妖怪になることがあります。それをアイビスで手直ししています。
(前回も書いたので実例の紹介は省きます)
3、写真
最後は写真のトレースです。
これは二十年以上前に中国青海省で撮った写真です。
この写真をアイビスで読み込んで、だいたいの形を線描きしてから色をつけたのが下の絵です。
絵にする時は車を省略したり、草木の位置や形を変えたり、けっこう自由にやりました。どうせ写真のような絵を描く技術はないので、開き直りです。
こちらはこれから色を塗ろうと思っている絵です。写真をトレースしました。
トレースは難しい下描きを大幅に簡略化して、塗り絵感覚で絵を完成させることができます。
繰り返しになりますが、絵を描く時に一番大切なのは、絵を楽しむことだと思うので、その一環としてトレースはとてもオススメです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?