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一難去って、また一興

一難去って、また一興。

ここ最近で個人的に気に入った言葉。

このフレーズを耳にした人は、
おそらくほとんどの人が「シュガーソングとビターステップ」を思い浮かべるに違いない。もちろん、僕もその一人だ。
ふとした時によく聴きたくなる曲の一つで、最近改めて聞いているとやっぱりいい。
ただ、今まではそれほど気にならなかった最後のフレーズに耳がとまった。

一難去って、また一興

この部分が不思議と頭に残って色々考えてはその表現に一人で感心していた。
なんとシンプルに、端的に、お洒落に人生の移ろいを表現した歌詞なんだろうと思った。

大袈裟だろ・・・

そう思われるかもしれないが、それ程今の僕の心に残ったフレーズだった。
ここで少し、各々の言葉の意味を考えてみる。

✔︎ 一難とは、一つの災難、危険、困難。

「一難去ってまた一難」という言葉はよく耳にするが、これは、
”一つの災難が去ってほっとする間も無くまた別の災難がやってくる”ということだ。
日本においてはよく、大震災があった後すぐに大型台風によって二次、三次被害が起きる時にはこの言葉が当てはまるのではないだろうか。


✔︎一興とは、ちょっとした楽しみ・面白さ、それなりの楽しみ。

また、近世においては反語的に用いられ、奇怪なこと。意外なこと。という使われ方もする。
日本語は本当に難しい......

簡単にこの二つを使った文を考えてみると、
外国人にとって日本語学習は、一難去ってはまた一難と次々に難しい言葉や漢字、文法が出てくるだろうが、その成り立ちや歴史を含めて面白みを感じられるとそれもまた一興と思えるのかもしれない。

使い方としてはざっとこんな感じだろうか。

この言葉の解釈は人それぞれ、色々できると思う。
僕は以下のように解釈してみた。

一難去ってもまたちょっとした面白い事や楽しいことは訪れるものだからそんなに気にする事ではない。
もしくは、一難というのも考えようによっては一興になるということ。
困難さえもちょっとした楽しみと思える人とそうでない人には大きく差が出そうだ。

このちょっとした楽しみや面白さを持つというのは「趣味」の考え方に似ている気がした。


一難去って、また一興。

久しぶりに色々考えさせられる言葉に出会った気がする。
言葉の意味を自分なりに捉え、考え、解釈するのもまた一興なのかもしれない。


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