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一次産業の今とこれから

こんにちは!
今日は少しお仕事のお話をしようと思います。

僕はかれこれ10年弱、一次産業の現場で仕事をしているのですが、具体的に何をしているかと言うと、
農家さんの繁忙期の人手不足の時期に、そこへ働きに行きたいって思ってくれるような人に情報を届けて、ヒアリングして双方がお互いに合意すればお仕事をしに行ってもらう。

いわゆる人つなぎ。
紹介。

こちらを生業にしています。

紹介業と聞くと、いろんなイメージを持たれるかもしれませんが、僕の場合はもともと田舎育ち(京都の南部にある茶産地和束町 わづかちょう)で、脱サラして故郷に帰り、そこから地域活性化の分野で色々活動する中で、地域の茶農家さんとあれやこれややってるうちに、
「茶の収穫時期に人がおらんねんっ!」から始まったワヅカナジカン援農プロジェクトがきっかけ。

紹介業がやりたかったんではなくて、地域の農家さんの人手不足の問題を解決するために農家さんの代わりに農業の仕事の良し悪しを伝えて合いそうって思ってくれた人に来てもらう、みたいな事がやりたくて結果、紹介業をしている。みたいな。

なので今自分が代表をしている、
アグリナジカンって会社は農業のお仕事をメインにそれに関連する仕事なんかも入れて紹介させてもらっていると、こういうわけです。

そんな一次産業の今、
リアルな話、

愚直に活動していると、どんどん農家さんと繋がり、そして依頼をもらいます。
はっきり言って、その依頼は減ることはなく、年々増える。

それは事業としては嬉しい反面、
うちらにも限界がある?!

そう、
ゆっくりとヒアリングをして、適任な人を見つけて繋ぐだけではもう間に合わないっ。

って言うかそもそも間に合ってないので一次産業の現場は何かこう、人取り合戦みたいになってきている。笑

これは、農家さんが一年通して人を雇うと言うことをせずに、スポットで人が必要という特徴もあって、短期間雇用し、手放すスタイルだから余計にそういう感じになる。
でもこれは仕方がない。
だって通年で雇える経済的余裕及びしてもらえる仕事がないわけで、

でも、、、繁忙期の人手が足りないっ!!

無理に人を集めようとすると当然、そんな仕事したくもないと思ってる人を上手い具合に連れてくる、みたいなことするしか間に合わないのだけども、
これをすると、だいたい期間を全うすることなくリタイアする。
なのでうちはやらない。

そうすると、
何度も言うようにーー

繁忙期の人手が足りないっ!!

そんな中、
今回和歌山県に繋いだ二人が何かこう次なる一手の道標なのではとか思ったのでノートにしるしておこう!

一人は高校卒業してそのまま農業のスポットの仕事を転々としつつ旅なんかしながらこれからの事を考えようとしている男の子。

だいたいシーズンワークで全国を回る人たちって一度は今の社会のいわゆる既定路線を歩んでみたもののしっくりこずにそのレールから外れて新しい世界へやってきたーみたいな人が多いけど、
最初からこのアングラ路線に駒を進める!
これはなかなか新しい!

もう一人は今の社会に生きづらさを覚えてなかなか「働く」という経験ができない状態でいたところ、身体動かすの好きやし、農業ならやれるんやないかと奮起してくれた男の子。

二人に共通して言えること、

まずもってそれは
若いということ。笑

若いということはつまりそれは体力があるのもそうだけど、農業がうまくはまって、この生き方が面白いとなれば、どこかに定着するまでの期間はずっとこういう生き方を続けられる!
これは一次産業の現場にとってはかなりありがたい!!

そして、もう一つの共通点としては
まったくもって新しくこの世界に飛び込んできている。つまり農業労働人口の純増。
一人はこれまで社会になかなか出る機会を逃していた。
つまりこういう状況にある人たちはまだどこにも属していない。
彼らがうまく成長してくれて農業が好きになってくれたら、
農業労働人口は増えるということ!
もう一人は高卒で社会に出るタイミングでこの生き方。笑

繁忙期の人取り合戦を緩和するのはこういう新たな存在

そしてアグリナジカンはやっぱりこれから農業の世界の扉を開けてみようとする人たちを応援して増やしていきたいなぁと改めて思いました。
彼らはまだまだ成長途上だからすぐには戦力にならない部分もあるかもしれないけど、現場での経験を糧に成長していくその導線を整備していくプラットフォームとしてうちが存在すれば、それは意味のあることよねー!

なかなかに険しい道かもしれないけども、それに見合うだけのやりがいと喜びがあるように思えたなぁ。

ま、
ゆっくりとこちらの体制も整えながら、農業の収穫繁忙期の現場で人を育てていく仕組みも作ろうと思いました。

今はありのままを双方に伝えるというところまでしかできてないから
これからも頑張っていこー

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