ジョーシス式ITガバナンス

「ジョーシス式ITガバナンス」は、経営判断に役立つITガバナンスをめぐる動向を分析・解…

ジョーシス式ITガバナンス

「ジョーシス式ITガバナンス」は、経営判断に役立つITガバナンスをめぐる動向を分析・解説するオウンドメディアです。 国内外の政策・地政学・経済・社会のトレンドがITガバナンスに与える影響について、ソートリーダーシップ(Thought Leadership)記事を配信していきます。

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最近の記事

大幅に不足するIT人材、本質的な改革で対応する手段とは

こんな方々におすすめ経営層(CEO、CIO、CDO、CHRO等の役員やリーダー)、情報システム部門、DX部門、経営企画部門、人事部門 記事のポイント(SCQR)Situaiton(状況)2030年、IT人材は多ければ80万人近くが不足。「2025年の崖」を越えられずにDXを実現できず、衰退に向かう企業が出てくる。経営課題としてのIT施策かつ人事施策として重要な論点。 Complexity(複雑性)IT人材は短期間では増えず、需給バランスは悪い状況が続き、採用を増やしたくて

    • 日本に目立つ、取引先から発生するセキュリティ被害

      はじめに 情報セキュリティリスクは、外部の取引先や協力会社で発生したインシデントが原因で自社にも影響が及ぶ可能性があります。例えば、取引先でのハッキング被害で自社にも影響が及ぶことや、共有している重要情報が漏洩してしまうといったインシデントが想定されます。  これは、国際的な注目度が高まっているセキュリティ上の課題であり、日本でも重視されています。取引の開始や継続のために、一定の情報セキュリティ対策を講じていることが条件となる場合もあり、各業界団体でもガイドラインを策定する

      • 中小企業こそ意識すべき情報セキュリティの課題

        はじめに 最近、中小企業の情報セキュリティについて注目が高まり、関係団体が対策を呼びかけ、メディアの報道も増えています。背景にはリモートワークの普及に伴うITデバイスの持ち出しやSaaS(Software as a Service)等クラウドサービスの利用の普及といった働き方の変化や、中小企業を狙ったサイバー攻撃・犯罪の増加や手法の変化が影響しています。  たとえば、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は今年4月19日、「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン第3.1

        • シャドーIT化する生成AI、適切な管理でイノベーションの力に

          はじめに 生成AIの活用が急速に広がっています。ただ、生成AIは企業側でのルール策定が間に合っていない、難しいといった事情もあり、いわゆるシャドーITとなってしまっていることが少なくありません。第4回の記事では、生成AIのシャドーIT化について、企業はどのように考え、対処すべきか検討してみます。  まず、シャドーITとは「企業のIT管理を統括する情報システム部門が許可していない、または把握していないままに、各部門や従業員個人が独自に導入して業務に利用されているIT機器、イン

        大幅に不足するIT人材、本質的な改革で対応する手段とは

          サプライチェーンにおけるクラウド活用、リスクの考え方とは

          はじめに 「ジョーシス式ITガバナンス」の第3回目は、SaaS(Software as a Service)等クラウドサービスでデジタル化されるサプライチェーンにおけるリスク管理について考えます。  サプライチェーンとは、「原料調達に始まり、製造、在庫管理、物流、販売などを通じて、消費者の手元に届くまでの一連の流れ」(SMBC日興証券用語集)を意味します。ここにも例外なく、デジタル化の波が押し寄せており、それに伴う適切なリスク管理が重要となります。 1.サプライチェーンに

          サプライチェーンにおけるクラウド活用、リスクの考え方とは

          強化される情報セキュリティ政策、求められる企業の対策

          はじめに〜ITガバナンスにも地政学が影響〜 最近、日本政府が情報セキュリティを強化する政策を打ち出しており、企業も対応が求められています。  背景には、政府が地政学的な要因を背景とした経済安全保障に対する危機感を抱いていることがあります。ITガバナンスの世界にも、政治動向や地政学が大きく影響する事例の一つです。  「ジョーシス式ITガバナンス」の第2回は、日本政府が新たに導入しつつある情報セキュリティに関する政策のうち、特に注目しておきたい企業のサイバー対策格付け導入の動

          強化される情報セキュリティ政策、求められる企業の対策

          盛り上がる転職市場、高まる機密漏洩リスク

          はじめに 「ジョーシス式ITガバナンス」の第1回は、転職者によるデジタル情報の漏洩リスクについて取り上げます。  最近では、2024年4月22日付日本経済新聞電子版がこの問題を取り上げ、転職者による営業秘密の漏洩が刑事事件まで発展した事例に触れて警鐘を鳴らしました。刑事事件以外でも、個人情報保護法に抵触したり、プライバシー権の侵害として民法上の不法行為となる恐れもあります。   転職希望者が1000万人を越えるなか、離職者が機密情報を持ち出したり、中途採用者が持ち込むリス

          盛り上がる転職市場、高まる機密漏洩リスク

          執筆者紹介

           本note「ジョーシス式ITガバナンス」では、経営判断に役立つITガバナンスをめぐる動向を分析し、解説する記事を掲載しています。  国内外の政策・経済・社会のトレンドを踏まえて、ITガバナンスのあり方を示唆する記事(Thought Leadership)を配信してまいります。 <記事執筆者> 川端 隆史  ジョーシス株式会社 シニアエコノミスト  シニアエコノミストとして市場環境やIT/デジタルガバナンスのリサーチに従事。外務省(在マレーシア日本国大使館、国際情報統括官

          なぜ、「ジョーシス式ITガバナンス」の連載を始めるのか

           ジョーシスは、2022年のプロダクトリリース以来、企業の情報システム部門が抱えるITデバイスやSaaS(SaaS=Software as a Service)管理などのノンコア業務を効率化するプラットフォームを提供しています。  ただ、ジョーシスが目指す世界観は、ここにとどまりません。日本企業がITガバナンス体制を構築することを通じてリスク管理能力を向上させると同時に、「攻め」にも強い組織となり、国内外のビジネスで成功を収め続けていくことを願っています。  今、ビジネス

          なぜ、「ジョーシス式ITガバナンス」の連載を始めるのか