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スペイン大使館でLGBTQ+のアートイベント

アメリカ大使館の近くにあるスペイン大使館で「SOMOS:多様性とLGBTQ+カルチュラル・ナラティブ」という展覧会が開かれています。なんと入場無料、予約不要で、あす6月8日まで!

行ってきました。大使館だけあって、入り口で、空港みたいに、荷物をX線検査したけど、身分証の提示とかもなく、スルッと入れました。ゆるすぎないか?(笑)

LGBTの展示なのだけど、なんでスペイン?って思ったら、どうやら、世界初のプライドパレードは1978年だかに、スペインで行われたんだとか。
知らなかったけど、スペインって、70年代まで、軍事独裁だったんですね。フランコ将軍、聞いたことあるかも。
まぁともかく、独裁政権では、同性愛は違法で、かなり弾圧されていたそうです。
ダリがいる?!左がダリです。

真ん中のフェデリコ・ガルシア・ロルカという男性がゲイだったようです。かっこいい展示だけど、日本語訳がテキトウ過ぎてイマイチ内容がわからないのが難点。あとでウィキペディアで調べなさいってことですね。

そしてワタシの森村泰昌さんが唐突に登場!
ワタシのなかでは、これまで何回か書いたように、森村泰昌さんはコスプレ女装で、女装カテゴリーですが、現在の日本では女装扱いされていないようです(良いとか悪いとかでなくて)。
でも、スペイン大使館の展示されている絵では、ダリとロルカさんの関係に、なぜか(ワタシ的には必然的に)森村さんが出てきました。
森村さんが作品を出しているのではなく、作品の中に、森村さんが描かれているのです。半世紀前のスペインの画家とLGBTの詩人とともに。

で、この絵の説明も、日本語がかなり難解。別名ライオンとは、描いた人の名前なのか、変な自動翻訳なのか、謎です。

何年の作品かくらい書いてくれ〜って思いつつ、なんと言っても無料ですから、ひたすら感謝感謝です。

異性装者コーナーもありました!
もっと知りたいと思ったけど、日本語があれな上に、原文はスペイン語なので、まったくわからん!
ですが、女装といえば、日本でしょ!って思い込んでましたが、スペインはこの半世紀、かなり女装文化が根付いている感じがしました。

一つ前に書いた、南米コロンビアの服だけ女装とはだいぶ違う印象。

コロンビア出身の画家ボテロによる絵。ただボテロはコロンビアには住んでないみたいなのでこれがコロンビアの女装文化のスタンダードかは不明です。

とにかくスペインがLGBT運動のプライドパレードの発祥地とは知らなかったので、とても勉強になりました。軍事独裁政権でのLGBTの実態なんかの歴史書も、スペインではかなり出版されているみたいなので、ぜひ、スペイン大使館におかれましては、わかりやすい日本語訳で、何冊か出版してくれないかなぁ。

おまけ
入り口にあったオブジェ?
説明がほとんどないので、意図はわからないけどドラァグクイーンを表現してるのかしら?

たぶん置いてあったポストカードから、スペイン宮廷画家のベラスケスの有名な幼ない子の肖像画シリーズのオマージュっぽい。まぁかっこいい。
下は、ボテロ展で、ボテロがベラスケスをオマージュした作品。ふくよかぁ。

エラい違いですね(笑)

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