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先手を打つ連絡帳の書き方

 先手を打つことで、保護者の不安を少しでも和らげることができます。

 先手の一つに、連絡帳と個別教育計画の活用があります。

 毎日書く連絡帳は、ゆっくり書く時間もないので、その日のエピソードを一つでも書くことで精一杯です。
 そこで、あらかじめ個別教育計画で、先手を打っておきます。
 重点課題を、教科等横断的な目標にしておくことで、日々の連絡帳の記述が生きてきます。

 例えば、個別教育計画で「ラテラリティの確立」を重点課題とした場合。
 ラテラリティとは、左右の優位性です。いわゆる利き手です。
利き手が決まっていないお子さんは、判断する時に混乱が生じがちです。

 個別教育計画の具体的な目標を、主な利き手の“右手”を使う目標にします。
 ドアノブを持つ時の様子、歯ブラシを渡す時に出す手、イスをしまう時に添える手のことなど、その日にできたことを連絡帳に書きます。
 そして、家庭での様子も書いてもらいます。
 「こんなふうに工夫すると、できるようになりました。」という、手立てを知らせ、家庭でも同じようにやってもらいます。

 ただ単に、「◯◯やりました。楽しそうでした。」ではなく、工夫の方法がわかれば、活動の幅も広がります。
 何より、毎日を前向きに過ごすことができます。

 個別教育計画は、目標を作成した時と、評価を記入する時にだけ使うものではありません。
 連絡帳にチャレンジしている様子を書いておけば、指導記録となり、情報を保護者と共有することになります。

 先手を打ち、保護者が安心すると、子どもも安心して学習に取り組めます。

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