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発達とは「未分化→分化→統合」のプロセス

発達とは「未分化→分化→統合」のプロセス

* あなたは、発達を促す指導をしていますか?

* 学校生活のすべてが、発達を促すための活動です。
* 朝、子どもたちが登校してから下校するまで、発達支援の視点ですべての指導を考えます。

* では、その「発達」とはなんでしょうか。
* 「発達」とは、あたま、からだ、こころの中のさまざまな要素がバラバラな状態(未分化)から、一つひとつ切り分けてできるようになり(分化)、切り分けられた2つ以上の力を組み合わせて使うことができるような状態(統合)になるプロセスのことです。

* 例えば、はみがきの動作。

*「未分化」の状態では、チューブや はぶらしの適切な扱いができません。

* チューブのフタは、指先でつまんで時計回りに回さなければ開きません。
 1歳くらいで指先を対向させてモノをつまめるようになり、2歳くらいでつまんで回すという協調動作ができるようになります。

* やがて、歯ブラシを持つだけでなく、口の中を左右上下する細かい動きができるようになります。

* 巧緻性・操作性が高まり、一つ一つの動作が「分化」した状態と言えます。

* さらに、右手で歯ブラシを動かしながら、左手で水の入ったコップを持つ、異なる動きを同時にできるようになります。
* これが「統合」です。

* このようなプロセスを、「発達」と言います。

* 学習の観点で言い換えれば、「分化」が「基礎・基本の習得」、「統合」が「活用、応用、般化」となります。

* 一人ひとりの子どもの、あたま・からだ・こころの面の発達の段階を知り、アセスメントします。
 そして、子ども一人ひとりの「未分化→分化→統合」の「発達の段階」に応じて、授業や生活の中で発達を促す働きかけを行います。

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