背景を知る
2つの「情報」
「やっちゃダメ」
問題となる行動は、
すぐにでも止めたくなりますよね。
でも、適切なアプローチを考えるためには、
その行動の背景となる「情報」を探ることが大切です。
「情報」という言葉には、2つの意味があります。
「information」と「intelligence」です。
インフォメーションとは
「information」(インフォメーション)とは、「生の情報」、
つまりただ伝え聞いてそのままの状態の情報のことを指します。
「あんなことをした」「こんなことがあった」という
エピソードがインフォメーションです。
<子どもを理解するための背景情報(インフォメーション)>
□ 家族構成
□ 生育歴
□ 教育歴
□ 地域性
などが考えられます。
インテリジェンス
一方、「intelligence」(インテリジェンス)とは、
『加工された情報』
つまり信憑性を吟味した上で
解釈を施した情報を指します。
「あの行動は、相手の意図が読み取れなかったからだ」
「こんなことがあったのは、状況を理解していなかったからだ」
など、情報をもとに解釈した情報のことです。
子どもに関係する周囲の支援者が、
効果的に支援をするために、
「インフォメーション」だけではなく、
「インテリジェンス」を共有することが大切です。
もちろん、個人情報の扱いや人権についての配慮は必要です。
大切なことは、目に見えない
これらのインフォメーションをもとに、
行動の意味を解釈し、
インテリジェンスにします。
「大切なことは、目に見えないんだよ」
これは、「星の王子様」の話に出てくるキツネの言葉です。
目に見えない背景を知り、
インテリジェンスをもって支援していきましょう。
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