【Zatsu】射幸心は蔓延している
ギャンブルの話題になると、必ずと言っていいほどセットででてくるのが「射幸心」です。辞書によれば「幸運や偶然により、苦労なく、思いがけない利益を得ることを期待する心理」とのこと。要するに、棚からぼた餅を期待するスケベ心、といったところでしょう。
でも、これって程度の差こそあれ、だれもが持っている心理だからね。だからこそ、みんな警戒するのかもしれない。
何年か前、群馬テレビのアニメ『ぐんまちゃん』で競艇のシーンがあるというだけで放送中止に追い込まれた事件は、まだ記憶に新しい。「子どもの射幸心をあおる」というのがその理由。これはいくら何でもやりすぎな感があるけど、それほどまでに気を使っているということの現れだろう。
けれど、アメフト部に大麻が蔓延していたのと同様に、過度の射幸心もまた子どもたちの間で静かに浸透しつつあるのをご存じだろうか。
ショッピングモールで見つけた自販機は、言わずと知れた子どもたちの人気者、アンパンマン。よく見れば抹茶ラテとかお子様が困惑するドリンクも扱っているが、まあいいじゃないですか。
こんな一見すると平和な自販機にさえ、射幸心の魔の手は伸びている。ではコイン投入口の下を拡大してみよう。
おわかりいただけただろうか。
そう、ガチャである。
おれはアンパンマンにぜんぜん詳しくないのでよくわからないが、たくさんいるキャラクターが所狭しと並べられており「誰が出てくるかな?」とは。
これを、子どもの射幸心を煽っているといわずして、なんというか。
メロンパンナちゃんくらいまでは知っているが、SLマンとか……パン関係ないんだな。当然この中にもヒエラルキーがあるわけで、人気投票の常連メンバーもいれば、禁忌となったキャラもいるんだろう。これで「何が出るかな」は、子どもにはキツイ。ぐんまちゃんどころの騒ぎじゃないよ。
じつはアンパンマンミュージアムに少し興味があるんです。ショッピングモールでさえこの状況ということは、アンパンマン総本山たるミュージアムともなれば、子ども(をつうじて親御さん)を口説き落とそうとする企みは、邪魔する奴はいないからね。もうリミッター外れているんじゃないかと思うんだ。
現地では、さすがに周囲のファミリー層から浮くこと間違いなしなので、スーツ着て、バインダーにチェックシートをはさみ、時折しばし考え込むという小賢しい芝居をかませつつ、かな。
愛と勇気だけが友だちさ~🎵
その勇気がね……なかなか出ないんだよな🥴