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サビチ洞をゆく(沖縄)

2022年12月13日。出張で訪れた石垣島3日目。
仕事は前日までにすべて完了。あとは帰京するだけなんだけれど、各自で都合のいい時間のフライトを予約することになっていたので、実質的にフリーの観光日でした。19:30の最終便を予約しつつ、そのあいだに思いきり観光してやろう、という魂胆です。

かといって、ショッピングセンターをうろつくだけじゃ芸がない。そこで目を付けたのがサビチ洞。島にはいくつか洞窟があるものの、この場所はひときわパワーが強いらしい。地底探検とくれば、挑戦しないわけにはいきません。気合を入れて腕まくりしつつ(25℃近い暑さだからね)ひんやりした世界へダイブ・インするぞー。さあ、カメラさん、こっちこっち!



車で移動しながら石垣島北部を目指します。人口は島の南部に集中しており、北部は自然が多くあまり人もいないため、信号機も少なくスイスイ走れます。


やってきました、サビチ洞。サビチってどういう意味なんだろうね。パンフレットにも書いていないし、ネットでも調べたけれどわかりませんでした。



島の北部は自然が多く、さながらジャングルのよう。脇道に生えているデカイ葉はクワズイモ。



そそり立つむき出しの岩場



切通しの中を進んでいくと・・・



入場券売り場が見えてきました。入口の足元には、ヤシの実の繊維で作ったようなマットが敷いてある。さっそくチケットを購入すると、店番のおばちゃんが洞内の進み方を説明してくれました。



そこのサンダルに履き替えてください、というので視線を向けた先にはビーサンとクロックス。そして最上段から睥睨するシーサー像や大黒天。



じつはサビジ洞を抜けると海に出る。干潮の時間帯は向こうに渡れるんです。ちょうど干潮の時間帯を狙って訪れたんだけれど、おばちゃんは「濡れるよ」と。??? おれ、このジーンズで飛行機乗って帰るんですけど? まぁ、とりあえず履き替えよう。



幻想世界が口を開けて待っている! 迫りくるこの威圧感。さっそく足を踏み入れます。左手の池には大ウナギがいるという伝説がある。今日は……お休みのようだが。



泡盛かな? 鍾乳洞や坑道など、地下の穴倉は温度、湿度が一定に保たれているので酒の貯蔵等には最適なんです。でも結構暖かいな。もっとヒンヤリしていると思ったけれど。



それにしても、この過度なライティング。なぜなのか😅



洞内は起伏が少ないので歩きやすい。ただ、ドーム状の部屋が多く空間が開けており、天井から迫ってくる鍾乳石は迫力がある


神のいるところ、賽銭あり。いにしえからの風習であります。



天井からサンゴの化石が顔をのぞかせている。ここがかつて海の底にあったことの証拠だね。



このときのサビチ洞は洞内に独りだけの貸切状態。先々まで見通せます。



天井から飛び出したこの化石は・・・なんだネジか。まぎらわしい。



黄色と青のライティングの使い分けがきれい



鍾乳洞ではかなりの高確率でモチーフにされるナイヤガラ。それではご覧いただきましょう。



おお! これはたしかにスゴイ。ナイヤガラかどうかは知らんが、滝っぽいイメージはある。



これも、言われれば何となく、そんな感じに見えてこなくもない。言われれば、ね。



起伏の少ない洞内においては、比較的珍しい昇降エリア。



鍾乳洞って15℃前後のところが多いんだけれど、ここは22℃くらいある。外気温と同じ。Tシャツ一枚で余裕です。



この池も、場合によっては入れるかもしれない。それくらい洞内は暖かい。




突き当りまで来ると、T字路に差し掛かった。右がパワースポット、左が浜辺。どちらも海に出るんだけれど、まずはパワースポットへ行ってみますか。エナジー吸収したろ。


音量注意!

ここにきて違和感を感じた方もいらっしゃるでしょう。そう、静謐そうに見える洞内には、なんとも賑やかな音楽が流れているんです😁
さすが南国! こういうノリ、好きです。


ジャングルのような道を抜けていきます


音量注意!

あいにくの空模様ですが、それでも洞窟を抜けた先に海が広がる景色は圧巻。これが晴天で、エメラルドグリーンがパアーッと展開される景色が……ネットやパンフレットには載っているんですけれど😅。
せっかくなので、階段を下りていきます。


音量注意!

ここにきて分かった。ぜんぜん干潮じゃないッ!。
ものっすごく波きてるわ😬。
おばちゃんの「濡れるよ」の意味を、いま実感をもって噛みしめております。でも、ここまで来たら行くしかない。なにしろ気温が高いので水も全然冷たくないんだけれど、ぐはぁ~深い! 濡れたくないよ~!😭


パワースポットを(ちょっと離れた場所から)ファインダーに収める。ここから先は流石に躊躇してしまった。あまりに失うものが多すぎる。これで満足することとし、来た道を引き返します。



帰り道に不穏な注意書きを発見。往路のまだ元気な時に見ておきたかったわ。ヘロヘロになったタイミングで出されても、弱り目に祟り目。そしてこの表情、である。



さきほどのT字路まで戻り、今度は左側の浜辺方面を目指します。



手すりも整備されているんだけれど、いかんせん足元に注意していないと石につまずいて転びそうになる。



つづら折りの道をテンポよく歩いていきます


音量注意!

下り階段の幅も微妙に狭いのでやや歩きにくい。しばらく進むと、ようやく海が見えてきた。



道中には貝塚(?)もある



狭い道を抜けると、突然白い砂浜と波の音が眼前に広がった……。曇天、でも独り占めのビーチ🥳


音量注意!

押しては引き、引いては押す。延々と同じシーンが繰り返される。


こういう岩は、むかし大津波で海底から運ばれてきたものらしい。



地層がむき出しの岩石があちこちに。当方、鉱物マニアではございませんので詳しくは知りませんが、ロマンありますな。サンダル内が砂でじゃりじゃりだったため、ここですすいでおく。



向こうの空が明るくなってきた。島の天気は目まぐるしく変わる。スコールのあとで快晴になったり。もうちょっと時間がずれていたら、また少し違った景色が見れたのかもしれないね。



ダンジョンクリア。来た道を戻ります。



そしてようやく入口へ到着。脚を拭いて、おばちゃんにサンダルを返却する。「濡れたでしょ?」の問いかけには「大丈夫でしたよ」と強がっておく😛。あんな深いとは、最初に言っておいてよ。石垣島のミッションを終え、そのまま空港へ向かう。長いようであっという間だったこの旅も、ようやくエンディングへ。



あとから知ったところによると、夕方に周辺海上で竜巻発生の報があったとか。遊ぶことばかり考えて、あえて最終便にしたんだけれど、場合によっては欠航になっていたかも。あっぶな。



シーサーをまだ買っていなかったことを思い出し、空港のおみやげ店から連れ帰ってきた2匹。飛行機も無事に飛んで、予定どおり帰ってこれました。おそるべき魔除けパワー! ありがとう😀








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