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探索のきろく

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フィールドワーク。地下、路地裏、洞窟、暗がり、サブカル、メット仕事。
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#近代建築

河原町団地をゆく(神奈川)

いつの時代も、人々は巨大なものに一種のあこがれを抱くのでしょう。前人未到の山頂を踏破したいと夢見る者もあれば、高層ビルの高さ世界一を追い求める人々もいる。 巨大ロボットのアニメに目を輝かせる子どもたちもいれば、その実物大模型に興奮を隠しきれない大きなお友達もいる(べつにいいじゃん)。 住戸規模の大きさゆえ「マンモス団地」と呼ばれるところは各地にあるのですが、建物自体に威圧されるとなると、かなり限られてきます。そんな見るものに畏怖の念すら抱かせる建物を求めて、足は一路川崎へ。

🐯ビルヂングをゆく(東京)

東京都台東区に、レトロ建築ファンには割と知られた建物があります。1Fにショップが入っていますが全体としてはオフィスビルであり、不特定多数の人が頻繁に出入りする商業施設ではありません。 ちょうど仕事の関係で訪れる機会があり、貴重な記録を納めることができました。現役稼働中の一般ビルということでご迷惑になるのを避けるべく、今回は名称を記載するのは差し控えたいと思います(写真でなんとなく察してください)。 そして月日は流れ、つい先日のこと。 音量注意! 音量注意! 👨‍💼お

豊洲四丁目アパートをゆく(東京)

湾岸エリアといえば、オリンピック景気で活気づき、再開発に沸いた豊洲、お台場、有明あたりです。かつては埋め立て地に広がる工業地帯として地価もかなり低めだったこの周辺も、現在では高級タワマンが立ち並び、中でも豊洲はエリア屈指の高級住宅地となりました。 そんな豊洲で半世紀以上前に建てられた都営住宅が、いよいよその役目を終えようとしている。となれば、行くしかない。 みなさんも、時代の生き証人となるのです! ドーン!🫵 音量注意! 花壇などはまだ手入れされていたころの名残があるけ

都営高橋アパートをゆく(東京)

かつて江東区森下は、山谷と並ぶ大規模な日雇い労働者の街でした。そこから地元ゆかりの漫画家、田河水泡の作品『のらくろ』を前面に押し出した商店街「のらくろード」をはじめとする地域おこしが進み、今ではだいぶイメージも変わってきているとか。 この土地をぶらついたことがなかったので、ちょっと様子を見に行ってこようと思います😄。 音量注意! 音量注意! それぞれの人が、それぞれの事情を抱えて、それぞれの人生を歩んでいる。それは楽しいかもしれないし、苦労が絶えないかもしれない。他人に

掛川ショッピングセンターをゆく(東京)

東京の東のはずれ、千葉県との県境がすぐそこという場所にひとつのショッピングセンターがあります。このあたりは公共交通機関の便が良くないため、買い物するにも一苦労。そういう意味では、地域にとっては日々の糧を入手する場所でもあり、情報交換や交流の場でもあったんだろうね。ただこのあたりも高齢化は進んでおり、建物の老朽化も相まって、まもなくその役目を終えようとしている。さあ、その最後の雄姿を心に刻もう……。 それにしても5日後には最後の魚屋さんも閉店、そしてショッピングセンターも完全

台東小島アパートをゆく(東京)

新御徒町の近くに佐竹商店街というアーケードがあります。日本で2番目に古い商店街。地元の人に訊いたら「日本一古い商店街を名乗っているところはたくさんあるけれど、ウチは2番目ってことでやってるから」と笑っていた。アハハ、たしかに個性でている。 その佐竹商店街の通りを挟んだ向かい側にある、ひとつの都営住宅、台東小島アパート。1年前から建て替えに向けた動きが進みつつある。動き出した時計の針はもう誰にも止められない。いまのうちに、この目に焼き付けておこう。 音量注意! これ、バイオ

第一ストアをゆく(東京)

今年の5月のこと、板橋区にある第一ストアを訪れました。しれっと書いていますが、ほとんどの方はご存じないでしょう。戦後すぐの1940年代から存在するという個人商店の集合体です。 昭和が息づくこの地区、高齢化も進みつつあり、正直なところいつ終焉を迎えてもおかしくない。だったら―― 「いつ行くか、いまでしょ!」 というわけで、当のご本人でさえ記憶から消し去ったような名フレーズを口ずさみつつ、いざ突入です。 そして数日後―― 音量注意! 冒頭に書いたとおり、第一ストアの歴史は古

国道駅をゆく(神奈川)

ゴールデンウイークまっただなか。 ようやく外出制限も緩和され、久しぶりの長期連休。 そこで出かける先とくれば、とうぜん国道駅ですよね。家族連れがピクニック気分で浮かれながら街を歩く中、ひとり流れに逆らいつつ国道駅を目指します。 音量注意! とりあえず、移動しましょうか。鳩フン公害に目をつむりつつ。 音量注意! とても令和とは思えない。ここだけ時が止まっています。開業は昭和5年(1930年)で、構内はほぼ当時のままらしい。1930年って簡単に言いますけど、ほぼ100年前

清川名店街をゆく(福岡)

博多駅の近くにある清川交差点あたり。ここにかつて清川名店街というビルがあったことを知っている人は、どれくらいいるだろうか。いまの清川商店街じゃないよ。PCからサルベージされた過去の映像群をどうぞ。 ――そして、いまから数年前のこと 清川名店街は最初の撮影のあと、すぐに取り壊されたらしい。ネットで探してもここの情報ってホント少ないんだよね。写真も記事もほとんど出てきませんでした。郷土資料館とかに行けばあるのかもしれないけど。 この近くには柳橋連合市場という場所もあり、いまも