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探索のきろく

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フィールドワーク。地下、路地裏、洞窟、暗がり、サブカル、メット仕事。
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記事一覧

星空ナイトツアーをゆく(長野)

2024.10.25 仕事で心身ともに疲弊していたおれは、かねてから計画していた「癒し旅行計画」を決行しました。といっても長期休暇がとれる状況ではないので、1泊2日のショートトリップです。 だが、たとえ短期でもいい。しばし現実を忘れて夢のようなひと時を体験できるオアシスはないか、こころをジャブジャブ洗濯してくれるサプリメントを探していたんだ。そうしたら、信州・阿智村で開催している「星空ナイトツアー」なるものをJTBのWebサイトで発見。覗いてみたところ、めちゃめちゃ幻想的。

亀戸第二アパートをゆく(東京)

東京都江東区、錦糸町のとなりに亀戸という町があります。都が指定する副都心のひとつだそうですが、Googleで検索すると「亀戸 危ない」という候補がトップに出てくる🤪 まあいいじゃない、そこは下町のご愛敬です。今回は、そんな川に囲まれた海抜ゼロメートル地帯を歩きます。 2023.07.07 いまから1年前、ちょうど七夕の日。あまのがわに星が瞬き、織姫と彦星が出会いを待つ、そんなロマンチックな日に亀戸へ降り立つ男がひとり。

桐ヶ丘中央商店街をゆく(東京)

2024.06.14 金曜日に休暇を取ったので、赤羽へと足を延ばすことにしました。そこには桐ヶ丘中央商店街という昭和レトロで有名なノスタルジックエリアがある。ただ、テレビでもたくさん紹介されているし、ネット上でもあちこちで訪問レポが散見される。 正直「いまさら行くの?」という感じもしないではないけれど、かといって行かないまま済ませる選択もないと思い立ち、おれは太陽の下へと飛び出していくのであった😋。 <

東中野の東側をゆく(東京)

2024.05.25 中野といえばアングラの聖地、サブカルの聖地として有名ですが、アングラが掘り起こされ、サブカルチャーがメインストリームに押し出された結果、支持層を広げることと引き換えにコアな魅力を失っていった、というのはあながち間違っていないと思うんです。深夜番組の面白さがゴールデン進出で変質するみたいな、アレとおなじかもしれない。 ところが、おとなりの東中野はいまだ雑然とした生活感を残している。それもどんどん消えつつあるらしく、いまのうちに両の眼へ焼き付けようと、土曜

ハッピーロード大山をゆく(東京)

ちょっとまえに川崎のハッピーロード商店街について書きましたが、じつはもうひとつ板橋区にもハッピーロードという名の商店街があります(というか、全国的に見れば、他にもたくさんあると思いますけど)。 その名もハッピーロード大山。古い商店街の多くがそうであるように、ここも戦後の闇市をはじまりとする長い歴史があるんですが、いま再開発に揺れており一部は取り壊しもはじまっているとか。何が起きているのかを確かめるべく現地へと向かいます。 2024.04.28

北社協スタンプラリーをゆく(東京)

いま東京都北区では、渋沢栄一の新1万円札採用を記念してスタンプラリーが開催されています。JR東日本、北区観光協会、北区社会福祉協議会(北社協)による共同開催です。 このあいだ田端駅のスタンプは押したのですが、どうせなら最後までいってやろうと。 仕事を半日で切り上げ、このビッグウェーブに乗ってやろうと。 そんなわけで、毎年ほぼ未消化のまま右から左へ消えていく有給休暇とかいう形ばかりの制度を歓迎されない雰囲気のなか強引に半日分だけ使用させていただいてスタンプラリーに充てると

川崎港海底トンネルをゆく(神奈川)

川崎港は大小さまざまな埋め立て地の集積なのですが、沿岸部の立地を生かした公園もいくつか整備されています。 そのうちのひとつ「ちどり公園」付近から伸びるあやしいトンネルの噂は、長らく人々の関心を煽り、知る人ぞ知る秘密スポットとなっていたのでした。自分もこの場所の存在を知ってから十数年になりますが、面倒くさくて 時間がとれず「行くところリスト」に埋もれたまま記憶からも抹消される始末。 しかし、このたび川崎探索を敢行することになり、ならば行ったるかと重い腰を上げ(最後まで迷った

ハッピーロードをゆく(神奈川)

昨年末に川崎へ行こうと決めたとき、必ず立ち寄ろうと決めていた場所があります。川崎市幸区にある商店街、ハッピーロード。なんとか商店街とか、なんとか銀座じゃなくて、ハッピーロードっていう名前がいいじゃない? なぜこんな名称なのかずっと不思議に思っていたんですが、幸区にあるからだと、さっき気づきました😅 このハッピーロードは大学時代に後輩が案内してくれたことがあります。 「ウチの地元に、joshさん好みのいい商店街がありますよ」 そんな誘い文句にのって探索したのもはるか昔。はた

旧米軍府中基地跡をゆく(東京)

東京都府中市は、新宿から電車で30分の距離にあるベッドタウンです。街の歴史を知ろうと府中市のウェブサイトを調べたんだけれど、ほとんど記載がない……。Wikipediaのほうが詳しいとか、どうなってんだ。 むろん都心へ出やすいということで、住むのに便利な場所ではあるけれど、おれの興味はそっちではなく、この街が抱えている施設にあります。 旧米軍府中基地跡。 廃墟マニアのあいだでは有名すぎるほど有名な物件です。 2021年に日本へ返還され、広大な土地の再利用が検討されている。以

河原町団地をゆく(神奈川)

いつの時代も、人々は巨大なものに一種のあこがれを抱くのでしょう。前人未到の山頂を踏破したいと夢見る者もあれば、高層ビルの高さ世界一を追い求める人々もいる。 巨大ロボットのアニメに目を輝かせる子どもたちもいれば、その実物大模型に興奮を隠しきれない大きなお友達もいる(べつにいいじゃん)。 住戸規模の大きさゆえ「マンモス団地」と呼ばれるところは各地にあるのですが、建物自体に威圧されるとなると、かなり限られてきます。そんな見るものに畏怖の念すら抱かせる建物を求めて、足は一路川崎へ。

🐯ビルヂングをゆく(東京)

東京都台東区に、レトロ建築ファンには割と知られた建物があります。1Fにショップが入っていますが全体としてはオフィスビルであり、不特定多数の人が頻繁に出入りする商業施設ではありません。 ちょうど仕事の関係で訪れる機会があり、貴重な記録を納めることができました。現役稼働中の一般ビルということでご迷惑になるのを避けるべく、今回は名称を記載するのは差し控えたいと思います(写真でなんとなく察してください)。

京成立石駅をゆく(東京)

吞兵衛の、吞兵衛による、吞兵衛のための町「立石」。 この町にあって、いまも鮮やかに記憶に残っているのは、飲み屋ではなく「立喰 栄寿司」という寿司屋なんだ。 「よし、きょうは 寿司を食べに行くぞ」 朝っぱらから一張羅の背広に袖をとおした親に手を引かれ、電車に揺られて京成立石へ。すでに開店前から行列で、ようやく中に入ったと思ったら、淡々と食って店を出る。 「うまかったな」 「うん」 それだけ。 お洒落していくような店じゃないんだよ。立ち食いだから落ち着かないし、店内は殺風景

岡城跡をゆく(大分)

2023.11.10 大分滞在2日目。 瀧廉太郎といえば、誰でもその名前くらいは耳にしたことがあるでしょう。小学校の音楽の教科書に載っている、『荒城の月』を作曲した人です。逆に言うと、それ以上のことは知らないのでは? もっとも、自分も同じですけど。 普段の生活であまり意識することがない人物。でも、偉人であることは間違いない。そんな人物に出会える場所があるとしたらどうでしょう。瀧廉太郎がおれに会いたがっているとしたら?(言い過ぎ)  彼はいま岡城跡にいるという話を聞きつけ

稲積水中鍾乳洞をゆく(大分)

2023.11.10 大分滞在の2日目。 この地には、非常に珍しい水没した鍾乳洞があるという。これは洞窟マニアとして経験しておかないわけにはいかない。今日はあいにくの空模様だったけれど、洞窟内だったら関係ないもんね。 別府市内からレンタカーを飛ばして1時間30分。アクセルべた踏みです。