水筒に水と見せかけて酎ハイを忍ばせて病室と幼稚園を行き来する話(7月3日(金) 曇りのち雨)
風を通そうと部屋のドアを開けて仕事をしていると、このところ下の子がリビングからハイハイをしてきては「私がやって来ましたよ」と言わんばかりの笑みで、まだままならない不思議な言葉を発しながら僕のところへやってくる。視線の高さが調度良くて目につくのか、部屋の入口に積んである読み終えた本の中から、何故かいつも村上春樹のアフターダークに手を掛けようとするのだが、それに触れようとするところで妻に捕獲されるように元いたリビングへと連れて行かれるというのを繰り返している。
上の子がこれく