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中川文人(なかがわ ふみと)
2021年7月21日 23:56
『情況』2020年春号に掲載された反体制ハードボイルド小説第二話 ランボーみたいな人1983年3月、町田移転阻止闘争は内部崩壊によって敗北した。この戦いを牽引した男は、その後も大きな葛藤を抱え続けることになる。その葛藤は2017年に没した元赤軍派議長、塩見孝也氏が抱えていたものと同じだった。「ランボー、任務終了だ。もう終わったんだ」「何も終わっちゃいない。何も。勝手に終わりにしないでく
2021年7月21日 21:43
『情況』2020年冬号に掲載された反体制ハードボイルド小説第一話 詐病1992年12月、板橋区の居酒屋から警察に通報があった。「客同士が喧嘩を始めて収拾がつかない」という。この酔っ払いの喧嘩に、なぜか、警視庁は公安刑事を派遣した。事件の背後に何があったのか。「君は正気なのか。正気で言っているのか?」「正気ですとも。私は卑怯者です。だけど、正気なんです」『カラマーゾフの兄弟』より