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結婚すること、子どもを産むこと

この記事を開いていただき、ありがとうございます。
先の記事で、私は子供が欲しくありません、母になりたいと思いません、というのを書いてみました。

続けて、結婚することと子どもを産み育てることについても書いてみようと思います。

私は既婚です。上記の記事にも書いたように、子どもはいません。
結婚して今年で5年です。

結婚指輪をしているので、美容室や職場の方など、本当になんて事の無い世間話の一つとして、「ご結婚されてるんですね」という話にちょくちょくなります。顧客のニーズや勤務シフトの参考に…というのも中にはあると思いますが、あまり気持ちのいい質問ではありません。
それはやはり、そのあとに続くのが「お子さんは?」だからでしょう。
結婚したら、次は子どもだよね!って。

いつだったかのバラエティ番組で、「一生質問されなくなるなら、どんな質問がいい?」というのがありました。
私は真っ先に「お子さんは?」が思い浮かびました。

誰と、どんな話をしていた時だったか思い出せませんが、はっきり覚えている言葉があります。
「子どもが欲しくないのに、なぜ結婚したいの?」という言葉。
確か20代の頃、同級生の女性からだったと思います。

私が結婚したのは、夫となるこの男性となら一緒に暮らしていけると思ったし、そうしたいと思ったから。
実家を離れて、パートナーが見つかり、この先の一生を共にしたいから結婚を望んだ。
私はこれを間違った結婚理由とは思っていません。

質問した彼女は、至って真面目な顔で、もしかしたら少し呆れた顔で言ったような気がします。私はなんて答えたのか、思い出せません。
ぼんやり覚えているのは、「子どもが欲しくないと結婚しちゃダメなんだ」と思ったこと。
今ははっきりと、そんな質問をするのは「ずれている」と思っています。

結婚と出産・育児は別物のはずです。
強制されるものではないし、セット品でもないものです。
選ぶ権利が誰にでもあるはずです。
女性も、男性も、全てのジェンダーにおいて。

もし、何かのお家筋で、どうしても血縁のある後継ぎが必要だ!となれば、結婚する前からそれも視野に入れてお付き合いをするはずです。それだって、場合によっては養子縁組をしたり、血縁ではない人材を登用したりということもあったでしょう。

親が孫の顔を見たがっているから、産まなくては親不孝だ!というのも、私はピンと来ません。
だって育てるのは親ではなく自分だから。その子の親は自分だから。
「親のために産む」がいちばんの理由になることだってあり得ます。でも、本当は子どもが欲しくないのに、親が欲しがっているからと、親のために産む必要は無いと思います。
決して、心から親に孫の顔を見せたいと思っている人々を否定しているわけではありません。
「花嫁姿」も同じです。

誰が何と言おうと、他ならぬ自分が納得し、そうしたいと思えるかが大切だと思うのです。
反対に、親や周りの誰かにあれこれ言われたとしても、言われたことに納得した上での選択なら、自分で選んだことだと言えるでしょう。

暗黙の了解として選ぶ権利などないのだ!というのなら、それでおしまい。

産めるのに産まないのは、産みたくても産めない人に失礼。
そんなことも言われたことがあった気がします。
いいえ、そんなことを言う方がよほど失礼です。

結婚している人、子どもがいる人が偉いわけではないはずです。
結婚していない人、子どもがいない人が劣っているわけではないはずです。
結婚も出産も、誰にでも選ぶ権利があります。
してもいいし、しなくてもいい。個人の自由。
少なくとも今の日本においては、「本当に自由に」選べる選択肢であるはずだと思います。

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