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日本語に似ているドイツ語*3

こんにちは!
「2」を書いてからだいぶ時間が経ってしまいました。
今回は日本語に似ているドイツ語の表現をいくつか書いていこうと思います。品詞も不揃い、思いつくままです。

涙袋

意外なところに同じ表現がありました。
「涙袋」はドイツ語でも「Tränensack」と言います。
複合語は繋げて書くので長く見えますが、「Tränen(涙)」+「Sack(袋)」です。

「Sack」と言えば、「Sackgasse」(袋+路地)が「袋小路」で、これも似ていますね。

墓場まで持っていく

「秘密を死ぬまで守り続ける」という意味の上記の表現。ドイツ語でも「etwas mit ins Grab nehmen」と言います。直訳は「墓の中へ持っていく」。「mitnehmen」という動詞はありますが、ここでは「mit」は「一緒に」という副詞として使われています。

堪忍袋の緒が切れる

ドイツ語では「堪忍袋の緒」の部分は「Geduldsfaden」と言います。直訳は「堪忍の紐」。「袋」が入っていませんね。

表現全体は「jm. reißt der Geduldsfaden」です。「●●の堪忍袋の緒が切れる」と言うとき、「●●」に当たる「人」はドイツ語では3格(間接目的語)になります。直訳すると「●●の堪忍の紐が裂ける」です。とても怒っている感じが出ますね。

目から鱗

聖書由来の表現は、当然と言えば当然ですが、ドイツ語と日本語で非常に似ています。

「目から鱗が落ちる」はドイツ語では「wie Schuppen von den Augen fallen」と言います。「Schuppen」が「鱗」、「Augen」が「目(両目)」という意味で、全体で「目から鱗のように落ちる」となります。

これだとちゃんとした文にならないので、「jm. fällt es wie Schuppen von den Augen」という形で使います。ここでも「人」は3格(間接目的語)になり、主語にはなりません。

ちなみに「Schuppen」には「フケ」という意味もあります。シャンプーのCMで出てくるときはこちらの意味です。まあ……鱗と、似てる?

今回はこの辺で。
お読みいただきありがとうございます!

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ご関心のある方は、こちらが前回の記事です。もうだいぶご無沙汰。

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