【ドイツ語】名詞の格変化(7)~定冠詞のおさらい~
さて、ここまで名詞の格変化、というか定冠詞の格変化を見てきました。
少しここでおさらいをしてみましょう。
まず、名詞自体の格変化です。
男性・中性・女性・複数のどこの格で名詞が形を変えたか、覚えていますか?
ハイフン(-)があるのは、これが名詞の本体につける語尾であるためです。
[e]と囲っているのは、「省略してもいい」という意味です。
が、習い始めの段階では、「-es」という語尾で覚えておくと良いでしょう。
上の表を見て頂くと分かる通り、ドイツ語の名詞自体は、格が変わってもほとんど形は変化しません。
そのため、冠詞や形容詞で名詞が修飾されていない場合は、格の特定は動詞の形や文脈など、文の中の別の情報を基にして行う必要があります。
次に、定冠詞の方を見てみましょう。
本来、冠詞は名詞と一緒に使われるもので単独では使われませんが、
便宜上、定冠詞だけを表にまとめてみました。
いかがでしょうか?
共通する部分はあると言っても、16個の形を一度に見るとやはり圧倒されてしまいます。そこで、同じ形をしているところはまとめてみましょう。
今度はどうでしょうか?
「男性&中性」グループの方が「女性&複数」グループよりも若干変化の形が多いことが分かります。
また、「男性&中性」グループでは「に」と「の」で定冠詞が共通している一方、「女性&複数」グループでは「が」と「を」で定冠詞が共通しているのが分かります。
逆に言えば、それぞれのグループで違いが現れるのは、
「男性&中性」グループでは「が」と「を」の部分、
「女性&複数」グループでは「に」の部分である、と言えます。
「名詞が男性なのか中性なのか」「女性なのか複数形なのか」が区別できるのはこの部分だけ、ということになりますね。
実はこの「似ている部分」「違っている部分」の傾向は、定冠詞や形容詞など、他のものの場合でも殆ど同じです。
そのため、上の表を見て、「どこが一緒なのか」「どこが違うのか」をよく押さえることが重要です。具体的な形を暗記するのは、それからでも構わないと言っても過言ではありません。
それでは次は、不定冠詞の場合を見ていきたいと思います。
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