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訪れたくなる場所

ふっと訪れたくなる場所  
大好きな場所
この空気感に触れたくて 
雨に濡れた凛とした潤いと香りがたまらない  
訪れる時はいつも雨上がり
全身全霊で感じる

椿大神社


参拝の際にはいつも立ち寄らせていただくお茶室

 鈴松庵さんにて

今日は、お茶室でのお点前のお稽古に飛び入り参加させていただきました。 
巫さん方がお稽古されていました。   
ここで過ごす時間、空間もたまらなく好き。 
所作を磨きたいといつも思う。 


所作といえば
私の祖母は明治生まれのお寺の娘だった
いつも着物を着てシャンとしていた
 祖母の家にいくといつも 
お抹茶と和菓子で迎えてくれた


今でも忘れない 
祖母の凛とした立ち振舞い  
全面に厳しさがあふれていた祖母  
祖母の残した言葉は私の支えになっている


子どもながらに怖かったけどかっこよくて 
わたしはあこがれでもあった 


厳しさとわがまま故に 
家族中から煙たがれていた祖母 
ある時お嫁さんに 
「あの着物を出しておいてくれ。もうすぐお迎えがくる」 
と告げたそう 


お嫁さんは「また変なことを言って」と 
言いながらもその着物を出したそう   
それから間もなくのこと  


ある朝、祖母は時間になっても起きてこない 
お嫁さんが見に行ったら既に息を引き取っていた 
まだ祖母の身体は温かかったと   
祖母は例の着物を着ていたようだ



自分の死について考える度
私の理想の死は祖母だ  
死に行く時期を察していたかのように  
準備をし、最後まで自分でトイレにいき 
凛と天に召されていった


私もこうありたい 
身をもって示してくれた祖母は 
近寄りがたいけどあこがれ  


この空間に行きたいと感じるとき
会いにいっているのかな

紫蘭



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