今、生きている

今何かをしなければと焦る気持ちと、不安と、毎日を過ごしている。休職に入ってから丁度1ヶ月。

休職する直前1ヶ月ほどは、遠くの景色や天井をみてはぼーっとすることがあったけど、いまだにそれは続いている。なので回復している気がしない。

生業が文章を書くことなので、周囲からの批判や指摘といった責任なく書くことはできる。これができなくなったらアイデンティティが大きく崩壊するだろうな。

少し前に読んだ本の中に、こんな文章があった。

幸福度を0から10までのレベルだとすると、あなたは今どこにいますか?

最初私は、4くらいかなと、本を両手に思った。しかし、次の文章でその考えは一変する。

あなたは事故で両腕を失いました。さらに、両目の視力も。目を瞑って想像してみてください。

両手と両目の視力を失う。つまりこの「本を読む」という行為ができなくなるわけだ。想像すると、涙が出てくる。

だいぶ昔に、こんな映画を観た。これは事実を元にした映画ということに大きな衝撃を覚えた。

身体的自由を失った男性が瞬きだけで自伝を綴ったという実話を、「バスキア」「夜になるまえに」のジュリアン・シュナーベル監督が映画化した人間ドラマ。ELLE誌の編集長として順調な人生を送っていたジャン=ドミニク・ボビー。ところがある日脳梗塞で倒れ、全身麻痺で左目のまぶたしか動かせない状態になってしまう。言葉すら発することができない彼は、言語療法士の力添えで瞬きを使ってコミュニケーションを取るようになり……。
2007年製作/112分/フランス・アメリカ合作
原題:Le Scaphandre et le Papillon
配給:アスミック・エース
劇場公開日:2008年2月9日

5体満足で生きている。そう考えると、幸福度はぐっと上がった。私はなんでもできるではないか。そして、してきている。今までのやり方ではなく、新しいやり方で生きる必要があるよと、自分の潜在意識が言っているような気がした。

焦らず、少しずつ。人生の楽しみは、そこらじゅうに転がっている。

わたしの文章を気に入ってくださったら、サポートしてくださると嬉しいです。 いただいたサポートは今後のクリエイターとしての活動に使わせていただきます! 寂しさや悲しさをちょっと支えられる文章を書いていきたいです。