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街に漂う空気

今年は間違いなく人生で一番、外に出ずの春を迎えている。流石に「これはさらに滅入る。やばいな〜」って呟きながら過ごしていたのだが、長年の友人が連れ出してくれた。

行き先は昼間の上野公園と日暮里周辺。

天気も良く、少し汗ばむ陽気だった今日。初夏を感じるような日差しのもと、ひたすら話して歩いていた。おそらく何ヶ月かぶりに2万歩近く歩いただろう。

すごく楽しかった1日だった。

私はチャレンジしている人の話を聞くことが大好きだ。それが仕事にもつながっている。チャレンジにはキラキラの光の面と、めちゃくちゃ大変で泥臭い影の部分がある。影が大きければ大きいほど、光は輝いていると思う。その輝きを作り出せる人の話を聞いて、勇気や可能性を自らの中にも見出したい。そういう人間だ。

ふらりと東京に出ると、チェーン店はほぼ入らない。どちらかというと地元で古くからやっているお店や、若い方がチャレンジしているようなお店に足を運ぶ。

「この人は話せるな」という空気を感じたら取材の始まりだ。若い人がチャレンジしているお店では、マーケティングに関しての話を聞くことができる。旬のメニューや価格についてなど、少しつっこんで話してくれることもある。

正直、めちゃくちゃ勉強になる。話の端々から、今のトレンドや今期どう展開していくかの戦略が垣間見える。

ただ、これは本当に人による。いや、地域によるのかもしれない。東京のお店の方々は、その多様なお客さんに対応するスキルがある。コミュ力高めだと思うまじで。

「お客は自分が選ぶ!」みたいな癖つよなお店も中にはあるけどね(恵比寿の某ミュージックバーとか)。

街に漂う空気を感じることが、とても好きなのだ。(仕事ではない)人に会い、人と人としての話をする。そこから生まれる何か(形のあるもの、ないもの)にこそ、生活があるのではないか。

上野は雑多な人がたくさんいる。その雑多の中で生きていることを感じる。一人じゃないなと、少し救われる。

街に漂う空気を作っているのは、人とその街の文化だ。自分も将来、その街の人たちと、空気を作る存在になりたい。



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