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中日が立浪監督を解任する前に考えてほしいこと。


40試合を終えて13勝27敗の最下位。
セ・リーグ、中日ドラゴンズの成績が芳しくない。昨年から続く低空飛行ぶりに、指揮官の解任論さえ出ているほどだ。

昨シーズンのオフからこのチームに関する報道はややおかしなものが多かった。
「いまだにそんなことをやっているのか」と言いたくなるようなニュースばかりが転がり込んでくるのだ。

やれ、ドラフトの視察に行った、だの、
ドミニカに新外国人視察だの、
京田へのトレード通達、だの、
ある選手の自主トレ参加をやめさせた、だの。

立浪監督が何かの行動をおこし、そしてその選択したことをあれこれと言いたいわけではない。あるいは、彼の眼力云々の評価を下したいわけでもない。

このチームにとっての監督の仕事が定義されているように思えないのだ。

かつて、日本のプロ野球の監督が「全権」を握っていたかのようなことは否定しない。

ドラフトから新外国人の監督、あるいは戦力外になる選手の決定まで。
多くに監督が関わっているのはいかにも「日本らしい」と言えるかもしれない。しかし、時代は移り変わってきている。

監督は監督の仕事に専念するべき時代なのだ。

チームにはいろんな役職がある。
それこそ、ベンチにはいろんな役割を任された人物がいる。ピッチングコーチに、打撃コーチ、守備走塁コーチなど。ベンチ外にも、スカウトがいて、それもプロ・アマに分かれている。スコアラー、最近ではアナライザーなどという役職もある。

それぞれのポジションが職務を全うすることによって、チームは形成されるものだ。

それなのに、去年の立浪監督の行動はというと、
スカウティングのために、大学野球の視察行ったり、ドミニカに新外国人の調査に行ったり。当然、コーディネーターが傍にいての事だが、なぜ、監督がそこまでしなくてはならないのか。

立浪監督がそれだけ全てを把握しないと気が済まない性格なのかもしれないが、監督の仕事というのはチームを勝たせる事である。シーズン中に様々なことが起きていく中で、その準備をいかにしていくか。どのような編成を組むかは、その担当の人物がやることで、監督は与えられた環境の中で結果を残しにいくしかない。

監督が選ぶのではなく、どんな状況であっても勝利を目指す。
様々な起用を考え、アクシデントに備えたマネジメントと知識のブラッシュアップを常にしておかなければいけない。

指揮官としての能力を上げなければいけないところ、あまりにも、立浪監督にはやることが多すぎる。

これはどちら側が望んでのことかはわからないが、今一度、考えてほしい。

監督の仕事とは何か?

解任や休養をする前に、中日球団はやるべきことがある。

監督の仕事を定義せよ!

監督には、試合を勝たせる仕事に専念させよ!

時代は動いているのだから。

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