高卒認定試験を解説:令和4年度第2回の地理A(3番の問3)と地理B(2番の問3)


問題文

 ランさんは,世界各国の電力事情に興味をもち,資料6 と資料7 を得た。これらの資料から読み取った内容として不適切なものを,あとの1 ~ 4 のうちから一つ選べ。

資料6  主な国の電源別発電量と総発電量に占める割合(2018 年)

資料7  資料6 中の4 か国の総発電量の変化

<選択肢>
1  アメリカ合衆国は,資料6 から,水力と火力と原子力を合計した発電量の割合が9 割を超え,資料7 から,総発電量の年次ごとの増加は鈍化したことが分かる。
2  中華人民共和国は,資料6 から,火力による発電量が4 か国中で最も多く,資料7 から,総発電量は1980 年と2018 年を比較して10 倍以上に増加していることが分かる。
3  ドイツは,資料6 から,火力による発電量の割合が4 か国中で最も低く,資料7 から,1980 年と2018 年の総発電量を比較すると,その差は2,000 億kWh 未満であることが分かる。
4  日本は,資料6 から,風力と太陽光と地熱を合計した発電量の割合が1 割を超え,資料7 から,2018 年の総発電量は2010 年より少ないことが分かる。


最低限必要な知識

  • 割合、歩合、百分率

  • 鈍化とは
     にぶくなること。 by デジタル大辞泉

資料6について聞かれてること

1:アメリカ合衆国は水力と火力と原子力を合計した発電量の割合が9 割を超える。〇か×か?
2:中華人民共和国は火力による発電量が4 か国中で最も多い。〇か×か?
3:ドイツは火力による発電量の割合が4 か国中で最も低い。〇か×か?
4:日本は風力と太陽光と地熱を合計した発電量の割合が1 割を超える。〇か×か?

※聞かれているのが発電量なのか発電量の割合なのかに注意!

考え方

1:オレンジの枠で囲んだ部分7.1+65.4+18.9を計算したら9割(90%)を超える?
2:緑の枠で囲んだ部分で一番大きい数字はどれ?
3:水色の枠で囲んだ部分で一番小さい数字はどれ?
4:ピンクの句で囲んだ部分0.6+1.8+0.2を計算したら1割(10%)を超える?

資料7について聞かれてること

1:アメリカ合衆国では,総発電量の年次ごとの増加が鈍化した。〇か×か?
2:中華人民共和国では,総発電量が1980 年と2018 年を比較して10 倍以上に増加している。〇か×か?
3:ドイツでは,1980 年と2018 年の総発電量を比較すると,その差が2,000 億kWh 未満である。〇か×か?
4:日本では,2018 年の総発電量が2010 年より少ない。〇か×か?

考え方

1:オレンジの矢印の長さは年を追うごとに短くなってたら鈍化。
2:緑の枠で囲んだ数値を比較する。3,006に10を掛けた値が71,818よりも小さければ10倍以上に増加。
3:水色の枠で囲んだ数値を比較する。4,676に2,000を足した値が6,432よりも大きければ、差は2,000未満。
4:ピンクの枠で囲んだ部分の棒グラフを比較する。

割合がイミフなときは

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