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生まれ変わったらなりたくない食材

生まれ変わったら一番なりたくない食材は何か?

基本自炊をするので、料理をしながらよくこんなことを考える。
活け造りにされる魚、とか、踊り食いの白魚(未食)のように“生きたまま食べられる系”のものに生まれ変わらせられたらマジドン引きだが、こういったものは自分で調理する機会は無くあまり身近ではないので、料理をしながら常々これに生まれ変わったら嫌だなあと思っている食材をここで発表させていただきたい。

私が生まれ変わったらなりたくない食材ナンバーワン、それは断然合いびき肉だ。

動物性であればほぼほどんなのものでも所詮“殺戮した生き物の死骸”を食べているという事実に変わりないのではあるが、

その中でもやつらは、殺され、バラバラにされ、さらに刃物でできた小さい穴がいっぱいついたものに押し込まれミンチにされた挙句、どこの馬の骨ともわからないよその豚か牛の(ややこしい)、種族も違う肉とよく混ぜられ、こねくり回された上に業火で焼かれるのだ(ハンバーグ想定)。

俺は粗びき派、とか今はそういうのを言ってるんじゃないんだ。
それはパンツは盗んだけどブルマは盗ってません、というのと同じじゃないか。
どうか被害者の立場に立って親身になって考えて欲しい。

自宅で料理中に豚のひき肉と牛のひき肉をボウルに入れて混ぜるたびに

『あ~、こんな身体にされてしもうた。え?ちょ、何々?こいつ知らん、なんか似てるけど違うやつおるやん。うっそ、混ぜんの?ちょ、ちょとやめて、ほんとやめ、あっ、あっ、あああっ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!』

という、ひき肉の断末魔の叫びが聞こえてくるようだ。

同じ種類同士でゲル状になるまでぐちゃぐちゃに混ぜられるのもやや屈辱的だが、違う種類の生き物と、もうどっちがどっちだかわかんなくなるくらいに混ぜられるキメラ感が私の一番の嫌ポイントかもしれない。

個体差はあっても、せめて豚なら豚同士、牛なら牛同士、そしてもし誰かが私を混ぜる場合はどうか人間同士で混ぜて欲しい。2022遺言。

と、まあ、料理をするときはこのような事を考えるのがつい習慣になってしまっている。

今のところこれに勝る嫌食材は見つかっていないので、これがあったか!と、私があっと驚くような皆さんの斬新な嫌食材があればぜひ伺ってみたい。
もっと最強の“生まれ変わりたくない食材”が新たに見つかったなら、需要があるかは知らないがまたお知らせしよう。

出来上がったハンバーグはこの後私が美味しく頂きました。


あなたの生まれ変わったらなりたくない食材は、何ですか?




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