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寂蓮法師が百人一首に残した作品は?

寂蓮法師じゃくれんほうしが百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆体言止め
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ 村雨の
  露もまだひぬ
  まきの葉に
  霧立ちのぼる
  秋の夕暮れ

です。

読みは、

♪ むらさめの
  つゆもまだひぬ
  まきのはに
  きりたちのぼる
  あきのゆぐれ

となります。

太字一カ所が変わります。

☆意味

村雨の   (にわか雨の)
露もまだひぬ
    (雨のしずくが
      まだ乾かない)
まきの葉に (杉や檜の葉に)
霧立ちのぼる
      (霧が立ち上る)
秋の夕暮れ (秋の夕暮れだ)


☆体言止め

5句:秋の夕暮れ

「秋の夕暮れ」で終わる短歌は他に、
・百人一首70番:良暹法師りょうぜんほうし


☆文法解説

1句:「村雨の」は、「通り雨、にわか雨」のことです。

2句:「ひぬ」は、「乾かぬ」です。
   「ぬ〕打ち消しの助動詞
「露もまだひぬ」で、「露がまだ乾かぬ」となります。

3句:「まき」は、杉や檜などの常緑樹全体を指します。


☆鑑賞

秋の夕暮れの風景を詠んだ歌ですが、
にわか雨の後に、杉や檜の葉に霧が立ち上るなんて、
なんだか夏の夕立の風景のようにも感じられますね。

☆出典

★新古今和歌集


★関連動画


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