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安倍仲麿が百人一首に残した作品は?

安倍仲麿が百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ 天の原
  ふりさけ見れば
  春日なる
  三笠の山に
  出でし月かも

です。

読みは、

♪ あまのはら
  ふりさけみれば
  かすがなる
  みかさのやまに
  いでしつきかも

となります。


☆意味

天の原     (大空の)
ふりさけ見れば
   (遠くに目をやって
        眺めれば)
春日なる
    (奈良の春日にある)
三笠の山に
       (三笠の山に)
出でし月かも
 (出ている月と同じだろう)


☆文法解説

2句:《ふりさけ見れば》
   〔ふりさけ見る〕の
   已然形
   +接続助詞〔ば〕

3句:《なる》
   断定の助動詞

5句:《し》
   過去の助詞〔き〕の
   連体形
  :《かも》
   詠嘆の終助詞

詳しくは、



☆鑑賞

安倍仲麿が、日本に帰国することになり、
送別会が開かれた時に、故郷を懐かしんで詠んだ歌です。
大空を仰ぎ見れば月が出ていて、その月は、
遠い故郷の、奈良の春日の三笠の山に出ている月と同じなのだろうと、
懐かしんでいるのです。

安倍仲麿の想いは結局叶わず、安倍仲麿は、唐の国で生涯を閉じました。



☆出典
古今集》羇旅・406

★関連動画



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