見出し画像

前中納言匡房が百人一首に残した作品は?

前中納言匡房さきのちゅうなごんまさふさが百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
───────────

☆作品

♪ 高砂の
  尾上の桜
  咲きにけり
  外山の霞
  立たずもあらなむ

です。

読みは、

♪ たかさごの
  おのえのさくら
  さきにけり
  とやまのかすみ
  たたずもあらな

となります。

太字一カ所が変わります。

この歌は、藤原氏師通ふじわらのもろもみちの屋敷で
花見の宴が催されたときに詠んだものです。

☆意味

高砂の     (高い山の)
尾上の桜   (山頂の桜が)
咲きにけり
     (咲いているナァ)
外山の霞
    (人里近い山の霞よ)
立たずもあらなむ
   (どうか立たずにいて
         欲しい)

☆文法解説

1句「高砂の」は、兵庫県高砂市ではなく「高い山の」という意味です。

2句「尾上の桜」は、「峰の上」、つまり「山頂」の桜を意味しています。

3句「咲きにけり」
   「けり」
   詠嘆の助動詞


4句「外山の霞」の「外山」とは、深山(みやま)に対する言葉で、
人里近い山を意味します。

5句:「立たずもあらなむ」
   「ず」打ち消しの助動詞

   「なむ」願望の終助詞

「立たないで欲しい」という意味になります。


☆鑑賞

なぜ、霞が立たないで欲しいのかというと、

人里近い山の霞が立つと、高い山に見えている桜が見えなくなってしまうからです。


☆出典

『後拾遺集』春・120

★関連動画


Please return to.....
──────────
【前中納言匡房 top】

.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?