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清少納言が百人一首に残した作品は?

清少納言清少納言が百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆基になった故事
☆掛詞・歌枕
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
☆引用記事/よろず萩葉さま★関連動画
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☆作品

♪ 夜をこめて
  鳥の空音は
  はかるとも
  世に逢坂の
  関はゆるさじ

です。

読みは、

♪ よをこめて
  とりのそらねは
  はかるとも
  よにおおさかの
  せきはゆるさじ

となります。

☆意味

夜をこめて
   (夜の明けないうちに)
鳥の空音は
 (鶏の鳴き声の真似をして)
はかるとも
    (だまそうとしても)
世に逢坂の  (この逢坂の)
関はゆるさじ
    (関は開きませんよ)

☆基になった故事

中国の故事に次のような話があります。

戦国時代、斉(せい)の王族・孟嘗君(もうしょうくん)は秦王に捕らえられたが

脱出して函谷関(かんこくかん)という関所まで逃げてきた。

しかし関所はにわとりが鳴くまで開けぬ規則。

たまたま従っていた部下に、にわとりの泣きまねの上手い者がいて、

彼に鳴きまねをさせ、関所を開けさせて無事国外に脱出することができた。

☆掛詞・歌枕
5句:逢坂の関


☆文法解説

2句:「鳥」は「にわとり」
   「空音」は「泣き声を真似すること」
3句:「はかる」は、漢字では「謀る」と書き、「だます」という意味になります。

5句:《じ》打ち消し・推量の助動詞


☆鑑賞

この歌は、交流のあった藤原行成にあてて詠んだ歌だそうです。

夜の明けないうちに、鶏の鳴き声をまねてだまそうとしてもダメですよ。
あの中国の 函谷関(かんこくかん)なら通れるだろうけど、
この逢坂(おおさか)の関は、決して開きませんよ。
私はあなたに会いませんよ

逢坂(おおさか)の関は、
10 番蟬丸にも登場します。

☆出典

後拾遺集



☆引用記事(よろず萩葉さま)

難解なこの和歌を
詳しく解説してくださって
ます。
解説動画もあります。




★関連動画




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