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俊恵法師が百人一首に残した作品は?

俊恵法師が百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ 夜もすがら
 もの思ふころは
 明けやらで
 閨のひまさへ
 つれなかりけり

です。

読みは、

♪ よもすがら
 ものおもころは
 あけやらで
 ねやのひまさ
 つれなかりけり

となります。

太字二か所が変わります。

☆意味

夜もすがら   (一晩中)
もの思ふころは
  (つれない人を思う
        この頃は)
明けやらで
     (夜が明けないで)
閨のひまさへ
   (寝室の戸の隙間さえ)
つれなかりけり
       (つれないわ)

☆文法解説

2句「ころ」は、「この頃」とか「夜毎夜毎」の意味があります。
3句「明けやらで」
   カ行下二段活用《明く》の連用形
   +助動詞《やる》の未然形
   +接続助詞《で》
  「明けないで」


4句「閨」は「ねや」と読みます。

寝室の戸を意味します。

「ひま」は、「すきま」という意味です。
「さへ」添加の副助詞


5句「けり」詠嘆の助動詞




☆鑑賞

この歌は、つれない男性のことを思い悩む女性の立場で詠んだ歌です。

・・一晩中、つれないあの人のことを思って思い悩むこの頃
・・夜がなかなか明けないわ
・・いつになっても朝日が差し込んでこない寝室の戸の隙間さえ
・・つれなく思えるわ

☆出典

『千載集』恋二・766

★関連動画


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