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源宗于朝臣が百人一首に残した作品は?

源宗于朝臣みなもとのむねゆきあそんが百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆掛詞
☆倒置法
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ 山里は
  冬ぞさびしさ
  まさりける
  人目も草も
  かれぬと思へば

です。

難しい仮名遣いはありませんが、読みは、

♪ やまざとは
  ふゆぞさびしさ
  まさりける
  ひとめもくさも
  かれぬとおも

となります。

太字一カ所が変わります。

字ずらでも意味がおおよそわかりますね。


☆意味

山里は     (山里は)
冬ぞさびしさ
      (冬が寂しさが)
まさりける  (つのるなぁ)
人目も草も
   (訪ねて来る人も草も)
かれぬと思へば
  (枯れてしまうと思うと)



☆掛詞

「離れ」と「枯れ」

昔は「離れ」と書いて「かれ」と読んだのだそうです。
「人も離れ、草も枯れ」という意味です。


☆倒置法

「思へば」は、出だしの「山里は」に繋がります。

まとめると、

「訪ねてくる人も離れ、草も枯れてしまうと思うと、山里は冬の寂しさがつのるなぁ」

となります。



☆文法解説

1句:「山里は」
   「は」係助詞。
   他との区別。


2句:「冬寂しさ」
3句:「まさりける
   「ぞ・・・ける」係結び


5句:「かれぬと思へば」
   「ぬ」完了の助動詞

   「ば」接続助詞





☆鑑賞

源宗于朝臣は、あまり出世できず、晩年を、都から離れた山里で寂しく暮らしていたそうです。



☆出典

『古今集』冬・315


★関連動画


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