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個展「日常」

3月21日からgallery yongouさんで個展がある。
なぜ「日常」というタイトルで個展をするのかを少し書いてみようと思う。

今回の個展は今までとちょっと違う。

yongouさんはギャラリー的なテイストもありつつインダストリアルな室内での空間で、普段白い壁でしか展示したことがなかった私の作品を違う視点から観ることができるなと思った。
あとオーナーのキヨさんの好きにやって〜という言葉を鵜呑みにさせてもらい(感謝!)、今私が描きたいものを描かせてもらった。
あとひとつは、能登半島地震だ。

展示の大まかな構成は個展が決まってからすぐ思い浮かび制作を進めていたが、1月1日の能登半島地震が起き、私の伝えたいことにもう一つ思いが乗っかった。
人というモチーフで制作している以上、時事的なことは作品に表れていく。

最初は”構成(composition)”という展示タイトルだった。

私は以前、ムサビの講師に「君は常にデッサンをしている」と言われたことがある。当時はそこまで思っていなかったのだが、その講師はデッサン=(構成)していると言っていたようだった。
そう思うと、私は常に描きながら画面上の構成をしている。
私は画面上の偶然性をとても大切にしているので、自分の描いたものに対しての答えを描くということを画面上でやっている感覚がある。
将棋や囲碁のようなもので、対戦相手がその時の自分な感じ。

計算された絵は美しい。
けれど、それだけでは表せない偶然性が人間らしさであったり日常なのではないか。

私は東日本大震災や能登半島地震での被災の経験はない。
台風の影響で数日間電気や水がない状態で生活をしたことがあり、
いつもと違う日常も少しだけ経験がある。
人がそれぞれどんな一日を過ごすのかは、誰にもわからない。
でもどんな日々も「日常」。

そんな日々のことを思い、制作をしてみました。
作品を観ながら、お酒を呑みながら
いろんな話ができたらいいなと思います!

ぜひ、ご来場お待ちしております。

ふるやみか個展「日常」
gallery yongou
大阪市中央区上町1-6-8 T3ビル3F

3月21日(木)〜25日(月)、28(木)〜31(日)
オープン
月木金 15:00〜21:00
土日 12:00〜18:00
21、土日、31は在廊予定です。詳しくはSNSをご覧ください。