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元祖平壌冷麺屋note(106)

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ怒ラズ
イツモシヅカニワラッテイル

と、冷麺屋の帰り道に立ち寄った岡女で、娘が「雨ニモマケズ」全文を諳んじたので魂消(たまげ)た。

マスターに聞いてもらおうと、娘に朗詠を促したら、照れてしまって、DJ調の暗誦になってしまった。

一日に、1日に、玄米四合、四合ト
味噌、味噌、味噌ト、少シノ野菜ヲタベ
アラアラ、アラアラ、アラユルコトヲ

こっちの方がスゴイ。何というか、ロックだ。

2ヶ月前に、娘とゲストハウスMAYAでの赤崎真音さんの、写真展示会「Passion in Moments」に立ち寄った際、記帳ノートに娘が「カタカナ」で署名していた時も、「ロックだ」と感じた。数多のロッケンローラーたちの写真に囲まれた展示部屋では、天野SHOさんの歌声が聴こえていたかもしれない。

ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
ソウイウ<ヒト>ニ
<ボク>ハナリタイ

と、娘は締めた。最近、娘は自分のことをワタシではなく、ボクと呼ぶ。いつかの「はるかぜちゃん」を彷彿としたけど、娘に訳を訊ねたら、

「だって、可愛いから」と答えるのだった。

「そういうモノ」でなく、「そういうヒト」と諳んじた娘を、偉いと思った。

その詩はね、宮沢賢治さんが、入院していて、最後に手帳に書いていた詩なんだって。ひらがなじゃなくて、カタカナで書いたみたい。

と、講釈を垂れた。あ、だからカタカナなのか。宮沢賢治も、娘も。ロックだなあ。





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