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元祖平壌冷麺屋note(129)

娘、アボジ、ハンメと、新神戸駅から「さくら」新幹線に乗り、妹夫婦の待つ博多駅へ。車内では、「美しい手」「ホットゾーン」「何卒よろしくお願いいたします」「民宿雪国」「13・67」をローテーションで読書。

目的地に到着。駅中ビルの蕎麦屋で昼食。6名席がないので、離ればなれとなり、娘と二人の席へ。キムチ牛肉混ぜ蕎麦を注文。娘はお子様セットのうどん、離れた席のハンメもお子様セットを注文したので、店員さんがオマケのおもちゃの入った籠を持ってきて「あちらのお客様からです」と娘に伝えた。ニコニコ顔の娘は、ブーメランとミニゴルフセットを選んだ。

ホテルに荷物を預けて、太宰天満宮で初詣。アボジとハンメは大吉、娘は中吉、自分は末吉、妹夫婦はともに吉だった。たくさん歩いたので、穴場のカフェで一服。

移動中の車内で、中島らも短編集「美しい手」読了。お正月の初読みに相応しい、おせち料理のような短編集だった。

未発表作のみずみずしさ。そして、いつまでも色褪せないどころか、ますます味わいの深まる作品たち。熟して、発酵して、まるで彼の愛したお酒のようで。

夕食は、博多駅とホテルの間にある「華味鳥」で水炊きを頂く。担当のスドウさんに、関西では大阪梅田と心斎橋にも店舗があると教わる。インスタをフォローして、カレーを無料でゲット。

チェックイン。アボジと妹夫婦は、博多の夜の街へ繰り出す。娘と温泉に入った後、部屋でゲームと読書。十時過ぎに就寝。と見せかけて、娘が寝た後は、ケイタイで「ガンニバル」を観賞。知らぬ間に、寝てしまい夢の中で続きを見て不穏だった。

毎年、年末年始は不穏な小説や映画(ドラマ)を読んで(観て)いる気がする。世間のお祝いムードにあてられて、それを中和しようとする内的動機が盛んに蠢くのかも知れない。



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