「 村上さんのところ 」「 ひとつ、村上さんでやってみるか 」で村上春樹が、妻とボクの質問に答えてくれたこと【 本の紹介 】

「 村上さんのところ 」は、２０１５年１月１５日〜５月１３日に、村上さんのところへ寄せられた３万７４６５通を村上さんが全て完全読破し、その中からせつせつと回答した３７１６通のうち、４７３の厳選された問答が収録された愛蔵版です。

一気読みはもったいないので、当時ほぼ１年かけて毎日１〜２通ずつ、こつこつと読みました。しみじみと納得したり、叱咤をうけてハッとしたり、くすりと笑わされたり、一人のささやかな時間を楽しんだものでした。

ところで、妻のケイト（仮称）の質問にも答えてくれました。質問というよりは、報告ですね（「古本屋で出会った今の旦那さん」）

もしも20年前に、多摩湖のほとりで友人が「 風の歌を聴け 」を貸してくれなかったら、そして自称「 ハルキスト 」として卒業論文に「 村上春樹 」を取り上げることなく、２５メートル・プール一杯分のビールも飲まず、また、３年前のある晴れた日に100パーセントの女の子と出会うことがなかったら？

きっと今の自分はなかったと思います。村上さんに感謝。

ところで、村上さんが「 できたらハルキストじゃなくて村上主義者と呼んでください 」と相方に注意していたので、15年前に「 ハルキスト 」について質問した僕（ジョナサン）は（「ひとつ、村上さんでやってみるか」収録）、これからは自称「 村上主義者 」を名乗ることにします。（笑）

それでは、このへんで。チャオ。（完）