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元祖平壌冷麺屋note(23)

本部委員長の次男(妹と同い年)が、食べに来たときはいつもレジの会計の時に、ウリナラ(朝鮮)ジョークを飛ばす。領収証の日付は、戦勝記念日にしておきますか?とか何とか。翌日、長男(弟と同い年)が雑誌イオの集金に来て、支部委員長に就任したので、と新しい名刺をくれた。メールアドレスは、やはりノグリ(朝鮮語でタヌキ)だった。あだ名の由来は、朝鮮アニメ「怜悧なタヌキ」にそっくりだから。

奈良からご来店のおばあちゃんが、某口コミサイトのページを「すごいわね、この評価」と見せてくれた。おばあちゃんのアンテナをこそ、すごいと思った。「灘からきた」と聞き間違えて、ボクも自宅は灘なんです、と答えたら、灘ちゃいまんねん奈良でんねん、と返された。50年前は、お店の前の郵便局は警察署だったし、毎朝、この道を通って山の上の学校まで通っていたらしい。長田の人だったのだ。

口コミサイトの冷麺屋の口コミを自ら覗くことはしないけど、twitterの冷麺屋アカウントでエゴサして、リツイートするのは、7年前から習慣化している。某検索サイトでの冷麺屋の閲覧数は、月平均10万アクセス。15秒に一人が検索して訪問している計算だ。知らんけど。(数学オンチ)

静岡から若い男性二人組が来店。川西店のマスターを訪ねて来たのに、間違ってうちの本店に来てしまったようだ。片方の父親が川西のマスターの先輩であるらしく、神戸に立ち寄る際、来てくれたので名前を聞いておいた。今夜は神戸で泊まるのかと訊いたら、車でそのまま静岡へ帰るとのこと。レジでお釣りを渡すときに、缶コーヒー代だけ餞別に渡した。パーキングで休んでね、と。

仕事帰りに、前職場での吹奏楽団の練習に参加。半年ぶりに楽器を吹いたら、蚊の鳴くような音しか出なかった。まさに、モスキート音。低音のロングトーンを吹き続けると蚊が寄ってくるという、クラリネットジョークがあるが、これは冗談にもならない。来年、太陽節の翌日に開催予定の楽団演奏会のトリの曲「ピバダ(血の海)」。今宵の血まみれの羞恥心を忘れずに、明日から自主練(ロングトーン)に励もう。


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