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元祖平壌冷麺屋note(85)

考えごとがあったので、いつもより長めのランニング。BGMは桑田佳祐の「soulコブラツイスト〜魂の悶絶」。考えるより実行に移そうという気力が少し起こった。

久しぶりに、まやむすびへ寄る。本を置くためのテーブルが設置されていて「神戸」の雑誌が2冊置かれてあった。

摩耶山頂monteさんが、おむすびを買いに来ながら、ケーブル駅でセレモニーが行われていることを教えてくれた。

<摩耶ケーブル赤いスイートピープロジェクト>だ。駅の花壇に「赤いスイートピー」の種を植えるイベントらしく、なんと国宝的作詞家の松本隆先生が参席されていた。

黒のハットに黒ずくめの服装が、クールで格好良くて、オーラが溢れていた。

「人と人ってすごく有機的だから、空気でも伝わるんだと思う。オーラも伝わるんだと思う。だから、できるだけ天才に会ったほうがいい。ものをつくる人はね。若いうちに。」(松本隆)

やがて「松本隆先生がお戻りになられます」というアナウンスと、集まった人たちの拍手の中、付き添いの方たちと階段を、颯爽と降りていった。そのとき、恐れ多くもお見送りの車に乗り込む前の松本さんに、どうしてもご挨拶がしたくて、声をかけてしまった。

漢字は読めても(漢検準一級)、空気は読めないのだから(無差別級)、我ながらどうしようもない。

「水道筋読本にも書かせていただいた、冷麺屋のチャンと申します。お会いできて光栄です。今日はご苦労様でした!」

最短の自己紹介と、一言。完全にSPに取り押さえられるレベルの不審者だった。

先生たちを見送ったあと、まやむすびで先ほど行われたことなどを話していたら、

「いまがその時」

という声が聞こえたので、いったん家へ戻って、選書した本を持ってリターンした。

お店を訪ねてきたお客さんが、店内で読んだり、登山のお供にしたり、次回再訪するまでに借りられるように、と。

選んだ本は、『NADA 90』、『水道筋読本』『神戸、書いてどうなるのか(安田謙一)』など、神戸や灘に関連したものや、

『常識のない喫茶店(僕のマリ)』、『わたしを空腹にしないほうがいい(くどうれいん)』など、カフェで読みたい本を中心に12冊。

『喫茶店で松本隆さんから聴いたこと(山下賢二)』、『緑の歌(高妍)』が含まれていることは、言うまでもなく。



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