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シカバネーゼという曲~屍になる日もある~本日19時

どうもjon-YAKITORYです。

本日19:00に『シカバネーゼ feat.Ado』という曲を投稿します。

https://youtu.be/-yl6v5ezpuo

元々ボカロ曲で出した曲だったのですが、

ゲストボーカルとしてAdoさんを迎え、
かゆかさんに素晴らしくかっこいいイラストを描いてもらい、
Rosso.さんにMIXでスパイシーに味付けをしてもらいある種別物として仕立て直した次第です。

聞いてくれたあなたの心をほんの少しでも立ち止まらせられたらいいなぁと思っております。


音楽的や技術的な話は置いといて、この曲はどういう曲なのかということをつらりと書こうかと思います。

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この曲を一言で言うならば、「絶望の時ってこういう気分じゃない?」です。

明日の事を考える事すら嫌になる。何をしても心が動かないし、行動を起こす気自体がなくなるという状態。

ショックなことがあったりへこんでしまったりでそういう気持ちになってしまう時って誰しもあると思うんです。

中でも、誰かのせいにできない場合というのは辛いものです。落としどころのない絶望にただただ埋もれていくばかりで、解決策も見つかりにくくずっとモヤモヤ悩んでしまう。


食べる気力すらわかないし、人と話したくもない。笑う事も泣く事もできない、ひたすら「無気力」という言葉が似合う人間になってしまう。

でも、日々の生活がある。貯金が5000兆円とかあるわけじゃないので、自分自身は明らかに異常なのに、日常を"行進"し続けないといけないわけです。

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まさにゾンビが街を歩いているようなものですね。

自分がそういう状態になった時期、「まるでゾンビになったようだな」と思ったことから、この曲を書きました。

その時の正直な「こんな気分だぜ」とか「こういう精神状態の時あるある」を書いた曲なのです。

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サビで「殺して」と言うこの曲ですが、歌詞は本当に直球だなあと自分でも思います。

本来、「死にたい」とかはあまり安易には使いたくなんです。

そういう強烈なネガティブワードは本当にそれを使う必要のある「ここぞ!」って時にちゃんと使うべき言葉だと思っているのですが、シカバネーゼは自分の中では「ここぞ!」というものでした。


どうしようもない絶望にいるとき、「自殺しよう」とは考えないのですよね。「いっそ殺してくれ」という風に思う。

一切の責任から逃れたいからなのかもしれませんが、「殺して」というワードは凄くリアルなんじゃないかなあと思っています。

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最初は「屍の行進」というタイトルでした。まあそのままですね。

このままではキャッチーさにかけるなと思って捻った結果、「シロガネーゼ」をもじって「シカバネーゼ」というタイトルにしました。

要するにダジャレなのですが、こういうのが好きなのです。


ただ、屍になった気分を書いた曲なので、そういう意味ではマッチしてるし良いタイトルかなと今は思っております。


最初はボカロで出すだけの予定だったのですが、最近ボカロだけでなくゲストボーカルを迎えて曲を作るのもいいなと思い始めていて、この曲も人に歌って貰いたいなと考えていました。

(ボカロ版はこちら↓)

https://www.youtube.com/watch?v=7hYxU6Y5Xfg


AdoさんはたまたまTwitterのタイムラインに動画が流れてきた歌を聞いた時に衝撃でした。

気怠げで低い女性ボーカルは最近よく見かけますが、Adoさんはその中でも少し特殊で、狂気がチラチラ見えるんですよね。

その声からは剥き出しの感情がビンビン伝わってきて、グローブを外して素手で顔面を殴りかかってくるような攻撃力もあるんですが、同時にオシャレでもある。

音楽以上の「表現」にとても力のある人です。

そんな歌ができる人ってなかなかいないと思うんです。


この人にシカバネーゼを託せばきっと自分の言いたかったことを多くの人にぶつけてくれるという確信がありました。

ポケモンで言ったらマスターボールくらいの信頼感です。

結果、想像以上のものになったと思っております。

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音楽的な話を少しすると、音はロックっぽいですが基本はヒップホップがベースになっています。

ビリーアイリッシュのBad Guyでヒップホップのトラックにプレべを弾いて合わせていたのをみていいなと思い、プレべを鳴らしています。

それによって乾いた音が良く目立ち、攻撃的で狂気っぽさが出たと思います。

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テンポも速すぎないリズムで、ボカロ曲だったらむしろ遅いくらいです。

速い曲じゃなくても乗れるし、狂気を出せるんだって知ってもらいたいです。むしろあれくらいのテンポ感のほうが、狂気さは表現しやすいと思ってます。

この曲に関しては絶望しながら歩いているスピードがちょうどあれくらいだからあれくらいのテンポにしているというのもありますが。


コードもかなりシンプルです。ピアノやギターもコードバッキングのようにジャンジャン弾くのではなく、フレーズを弾いています。

フレーズ感はファレルウィリアムスのFreedomとかに影響を受けたかもですね。

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とりあえずはこんな感じですかね。

あんまり長くなってしまってもアレなのでこの辺で。


絶望したときに「お前もか、俺もだぜ」って寄り添えるような、そんな曲であれれば嬉しいです。

本日19時、ぜひお聞きください。



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