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ダークでネガティブなものに惹かれる僕らって話

どうもjon-YAKITORYです。

カルロス袴田さんがこういう記事を投稿していました。

リンクを貼ったはいいものの、課金している人しか見れなかったことに今気づいたので、とりあえず皆さん課金しましょう。


そこで書かれていたのですが、「ダークな音楽のほうが売れる」ということ。

上記は全体としてはそういう趣旨の記事じゃなく、話の流れででてきたほんの一文なので切り取るのは心苦しいのですが、うむ、と思ったので。

確かにそうなんですよね。ダークだったりクールだったり、ケダルイやつのほうが人気になりやすい。


しかし、70年代のロックスターの伝記映画とかを見ていると、そういうダークな曲は「辛気臭い曲だな!そんなの売れん!」と言われて、ハッピーな曲を作れと言われています。

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結局のところ時代感であり、昔は経済成長でアゲてなんぼな音楽が求められ、今は「意味ねえじゃん」「ウチらにはかんけーねーし」「社会のしがらみつら」みたいな空気感の代弁者のようなものが求められているんだなと思います。

「弱さを見せたらダメだと思っていたけど、自分もそう思っていいんだ」みたいな感じですね。


現実社会でそういうことばっかり言ってると白い目で見られてしまうものを表現として昇華してくれたものが共感と賛同を集める、今はそんな時代なんだなと思います。

音楽に限らず、Twitter漫画とかでもそういうの流行りがちですよね。あとは虚無的なものとか。

虚無も現実逃避の一種と考えれば時代感に合ってます。

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冷笑とか虚無って、誰かといるときに発動させると気を遣わせるんですよね。

そういうのは一人で焼酎でも飲んでるときに考えればいいです。「人間とは・・・」とか物思いにふけるのは大事な事ではあると思いますが、人に気を遣わせてまでやっても変な空気になるだけです。


例えばデートに行こうと言って、ディズニーランドで「フッ、あれも着ぐるみだろ」と言ったり、夏祭りに行って「この屋台の原価○○円だろ、どうせ」みたいなこと言われると白けてしまうわけです。

「う、うん・・・ごめんね、楽しくなかったよね・・・」となります。


デレのタイミングを見失ってしまったツンデレの人に良く見かける現象で、結果的に絡みづらい人になっているというやつ。

"ツンの呼吸"をしたのであれば折を見てデレるのを忘れずに!ってどっかの偉い人も言ってた気がします。


ただ、鬱の時は例外です。鬱の時はそもそも楽しい思考になれないので、そういう時は仕方ない。

逆に言うと、普段から冷笑をしていると本当にヤバい時に助けてもらえなくなってしまいます。普段から気を遣わせているわけですから、オオカミ少年ばりに「またか・・・」と思われて、孤独になります。


また、冷笑や虚無というのはそのカードを切った時点で話が終わってしまうので、とても浅いんです。

宗教家の人に「神なんていねーよww」って言ってしまえばそこで終わりですが、信じる信じないは置いといて、とりあえず神はいるということにしてその奥の話を聞いたら面白い話が聞けるかもしれません。


つまるところ、一人でいるときはニヒったりシニるのは賢くなるかもですが、二人以上でいるときにシニるとシンプルに頭が悪くなると思うのです。

ディズニーでは「ミッキー!!!」と手を振っていた方がいいし、夏祭りでは「綿あめとフランクフルトと唐揚げとりんご飴とお面を食べたい!!!」とか言ってる方が楽しいし、そういう人には情報が集まるので結果的に頭が良くなります。

まあそんな意識高そうな理由だけじゃなく、人が楽しそうにしていることや物は、乗っかってみると普通に楽しいものです。生きてくうえで楽しいものが増えたらオトクです。


偉そうに言ってますが、ニーチェ兄さんの説くニヒリズムというのは、虚無や絶望を知りつつ、でも逃げるんじゃなく受け入れて楽しもうぜ!みたいなことを言ってるらしいので(積極的ニヒリズムというやつ)、どうやらその辺の落としどころは結構前についているらしいんですよね。

ニーチェパイセンには「だからそう言ってんじゃん!!」と言われそうですね。

哲学ってムズいわね。

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哲学の話になってしまいましたが、話を戻します。あっ、時を戻そう。


自分のことを振り返ると、僕自身ダークなコンテンツはこう好きです。ただ、冷笑や虚無に基づいたダークさはそんなに・・・なのです。

「夢オチ」みたいなもんで、一回だけなら美味しいですが、何回も出すのはなあ、、、って感じ。


個人的には"人間の業"みたいなものが詰まっているダークさは好きです。

苦悩や葛藤と共に絞り出されてくる汁みたいなものこそ狂っていて最高だなあと思うのです。

地獄みたいな経験をしている人がめちゃくちゃポップな曲で踊ってたりするのも、クレイジーで好きです。星野源とか。

藤子不二雄とかの深さと似てますよね。

深い教養や苦い経験を持っている人が作る一周した明るいものはかっこいいです。

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ただ、冷笑的な人達のファッションは好きです。そういう人達ってお洒落な人が多いような気がします。

本来の意味を考えるとお洒落をしない方が主義に合っている気もするんですが、まあ冷笑もファッションのうちうことでしょうか。


お洒落な人になりたいもんです。

そんな着地。


今月下旬にダークな曲を出します。宜しくお願い致します。

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