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雑感インパクト投資奮闘記 3-4週目


あっという間に3ー4週目の独り言。
既に6週目が終わっていて更新が滞ってますが。

実は親友の結婚式に出るため一時帰国していました。
折角任せてもらった社長含む全社員の前でのプレゼンの発表日や、初めて手伝ったデューデリジェンスの投資会議があったりしたのでフル休暇にもしたくなく、数日の休暇を除いて英国時間でのリモートワークさせてもらいました。定時18-26時…欲張って翌日ランチ前の予定を入れがちなので、辛い!!

今回のトピックスはどうしよう。

年次総会


勤務先へ投資してくれている投資家(BSCなど)、弊社の役員・社員、そして投資先が一堂に会してこの1年を振り返るイベント。
ホームレスの人を販売員とする雑誌販売から始まったビッグイシューグループの一部である私たちは、支援を本当に必要としている人へ、我々はビジネスとしてサポートする、という強いメッセージが所々に散りばめられていた。
ビッグイシューインベストを設立した時には、ファイナンスの専門家なんて誰もいなかったらしい。投資を受ける側のメンバーでこのファンドの設立を決めて、金融に詳しい人を呼んできて、始めた事業。
投資先の社会的企業やチャリティーに最も寄り添った組織であり続ける、との想いに、金融出身の私は胸が引き締まる思いがした。

Below market rateに胸を張る

インパクト投資って、マーケットリターンを維持して儲けることも追いかけるタイプと、Below Market rate でもインパクトを重視して投資するタイプに分けられることが多い。

いま日本語だと特に、儲かりますよ!というメッセージが最近は強く出されているし(儲からないとか、寄付だとか、間違ったイメージを払拭するため)、
私が商業銀行出身なこともあって、たまに無意識に「自分の仕事はマーケットレートに届いていない=基準に満ちていない、前職までの基準を諦めている」、みたいな感覚になることがあった。

でも、前述の創設者のメッセージにもインスパイアされて、自らの仕事を商業銀行より「基準未満」と感じるのは違う、と思えるようになった。

別に営利企業ほど投資したり儲かったりしてないけど、社会問題解決にガッツリ貢献してる、組織が持続するのに十分な利益を生み出している会社に、お金を貸したり投資するのも、とても大事なこと。

ましてや、経営が安定したチャリティーで、収益源はいろんな物販とか寄付とかで、たいした利益は出てない——でも、社会課題をより解決するために投資をしたい、みたいなチャリティー組織お金を貸す組織が、社会課題を解決のためには必要。この組織があるおかげで、社会課題のために奮闘している組織は資金調達源があり、事業を拡大できる。

日本でチャリティーっていうとイメージがしづらい人も多いかもしれないので…例えばsave the childrdenとか、成熟したチャリティーが、事業拡大をしようとする。
(この規模になるとまた別の資金ソースがあると思うけど、あくまでイメージ説明のため)

新しく人を雇ったり拠点を増やすには初期投資が必要。
でもメガバンクがチャリティーにお金貸すか?多分一筋縄ではいかない。そもそもの事業モデルや財務状況の基準が違うはず。(多分普通の銀行では、寄付って安定した収入にカウントしづらいと思う。実態としては重要なキャッシュフロー源になるけど。)
そんな時私の勤務先のような、インパクト投資団体は、チャリティーへの理解はとてもあるし、財務分析も得意。業界にも詳しい。そんな立場の金融の役割は大きい。

ここで働くまでは、「インパクト投資=成長して儲かる会社へのエクイティ投資」だと思っていた。それが日本語で伝えられているメッセージの多くだと思う。

それに加えて「インパクト最大化を組織の目的に掲げる組織(チャリティーや社会的企業など)を専門とする、資金提供者。さまざまな手法(融資、エクイティ投資、レベニューパーティシペーション等)で資金を提供する」っていう理解を追加。

なんかマーケットレートかそうじゃないかの話、何度も繰り返ししてしまってすみません。
多分、私がこの世界に入るまでグレーだった分野だし、咀嚼しながら走ってるところなので繰り返し気味になってしまってる。

私への期待は組織への新しい風。ナニソレ

前回、Cost Of Living crisisによる、自社ポートフォリオ分析を最初の仕事にもらった話をした。
ついにプレゼンの本番。

資料が出来上がり上司(元コンサル)からもokを貰い、プレゼンも反省はあるがそれなりにうまくいった。

私はこの半年間期間限定の勤務が決まった時、半年間で私に何ができるのか全然わからなかった。「フレッシュな視点から学ぶことは多いよ」と同僚や上司に言われても、元金融の人は既にいるし、私なんかが指摘することは既に検討済みなはず。と思い込んでいた。
しかしそんなことはなかったようだ。
プレゼンの最後にいくつか提案を入れた。
私が前職で当たり前にしていた管理方法を提案の一つに入れたら、それいいね!やろう!と今週から即採用された。
社長も 今度の社外役取締役とのプレゼンに一部内容を入れさせてもらったよ! と。
これは驚き。
私がこれまで銀行というマンモス組織でしか働いたことがなかったため、何か組織のルールや管理方法は既に検討の上に作られていたり、変えるために複数の承認が必要で上司が変えたがらないことが多く、私のような者が何かを変えるのはほぼ不可能、出来たとしてもメンドくさいという思い込みがあった。
これはインパクト投資がというより、比較的小さな組織に転職したからの経験かな。
でも銀行→インパクト投資は、業務内容的に重複することも多々あるのでよき。

ネットワーキングとコーヒーチャット


メンターから、とにかくネットワーキングを頑張れと言われていた。
総会の最後に交流会(cocktails)があったのでアドバイスを聞いたところ、
会話の最後に「今日本当に楽しかったから、またの機会にお話を伺いたい。Linkedinでつながり申請してもいいか?今度お茶してもらえないか?」と聞くようにとアドバイスされていた。

結果…
聞く勇気が出なくて撃沈。。。笑

思っていたより交流会中に色んな話を聞けて、そのあとさらに話を聞かせてほしいなんて私には言えなかった(聞きたいならその場で聞けよ、まだ時間あるんだから、と遠慮がちな私が心の中で叫んでいた)。
終わったあとLinkedinでメッセージもつけてつながり申請してみた。
結構な人が承認してくれたけど、明らかに使っていない人もいた。使ってないならこの先の連絡先がわからないじゃないか…!(名刺文化は希薄)

このことをメンターに報告したら、そんなこともある。その時はLinkedinで承認してもらったタイミングで具体的な日時を提示してお茶に誘うべきだった模様。
無視されても失うものはないよ!って言われた。

あぁ、なんだ、そうか。
無視されたり断られるのが怖くて、チキってしまう自分。次回頑張らないと。。
慣れの問題だと思うけど、全然コーヒーチャットができていない。

相変わらずの長文。
書きたいことも他に色々あるけど、次回かな。

1歳児と日本に帰って日本から働いて、目の回るような週でした。
寿司が美味しかったし、祖父母に会えたし、親友の結婚式に出られてよかった。


では。

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