見出し画像

第7回 縄文塾 青天どきどき会 【特別編】 日本の防衛と地政学リスクを考えよう

こんにちは、縄文アソシエイツのnote担当です。今回は、以前にもご紹介した青天どきどき会のメンバーで、防衛省市ヶ谷地区を訪問・見学してきましたので、ご紹介します。

青天どきどき会とは

青天どきどき会は、民間企業から公務員を構成メンバーとして、40代を中心とした所属組織のリーダー候補の方にお集まりいただいている勉強会です。勉強会のテーマは、「日本のこころ」を学ぶことを中心にしていますが、今回の課外勉強会のような「特別編」も随時開催しています。

今回の内容

防衛省からご参加頂いているメンバーのご厚意で、防衛省市ヶ谷地区を訪問しました。極東裁判の会場として三島由紀夫氏の自害の現場としても有名な「市ヶ谷記念館」の特別ツアーと、昨今の状況を踏まえた安全保障、台湾有事等に関しての勉強会を開催して頂いた後、メンバーの懇親会にて一層の交流を深めました。

「市ヶ谷記念館」の特別ツアー

ちなみに担当は、市ヶ谷の近くまでは行ったことはあるものの、中に入るのは初めてでしたが、敷地の広さにビックリ。端から端まで移動するだけで良い運動になりそうですし、実際、敷地内をランニングしている方が多いのも印象的でした。偶然にも儀仗隊の行進練習を見る機会にも恵まれ、一糸乱れない見事な動きは、訓練に裏打ちされてのものとよく理解ができました。

市ヶ谷記念館の前にて

極東裁判自体は知っていても、会場までご存知の方は少ないかもしれません。(実は担当も知りませんでした。)その会場の中で、当時の資料なども見ながら説明を受けると、戦争の不条理や(そもそも戦争をせずに済むのであればそれが一番ですが、)戦争に負けた国家の悲哀や立場の弱さというものを強く感じました。

勉強会

市ヶ谷記念館にて、当時の歴史観を肌で感じ歴史の重みを知った私たちは、興奮冷めやらぬ中、勉強会場のある市ヶ谷庁舎内に入りました。エレベーター内では、制服をびしっと着た自衛官の方々に囲まれ、やや緊張しながら会場に到着。

勉強会は、塾生の航空幕僚監部 人事教育部 教育室 一般教育班長 古田純子 一等空佐による素晴らしいファシリテーションのもと、参加者からの質問を基に議論する形式で進めました。官民さまざまな立場の塾生が集まっているだけあり、視点は幅広く、議論も宇宙に及ぶなど、深い内容となりました。

軍事の本質とは?という哲学的な切り口からスタートし、地政学、安全保障といった最近の防衛トピック、最後は自衛官の強みやメンタリティにまで及ぶ大変濃い内容となりました。特に、忠誠心強く、真面目で勤勉な兵士は、自衛隊の精強性そのものであり、究極的には最も尊いその命を懸ける覚悟を持っているという、不屈の魂にただただ感銘を受けた担当でした。

塾生は皆、組織に戻ればマネジメントが求められるリーダー達ばかりです。
良い組織にするかそうでないかはリーダーの裁量一つ。その覚悟を常に意識している自衛官のマインドに触れ改めて、姿勢がピシッとなった気がします。

<実際に裁判で使われた地図の複製>
日本語の横書きが左から右に書くようになったのは、占領時に、
英語表記と日本語表記を並べたときに向きが矛盾しないようにという説もあるそうです。

明るい時間に入門した私たちが、市ヶ谷基地を後にする頃にはすっかり空も真っ暗になっていて、大変充実した時間を過ごしたのだと感じました。

素晴らしい研修にして頂いた古田さん、市ヶ谷記念館ツアーの皆様に改めて御礼申し上げます。


※掲載している画像は、防衛省市ヶ谷地区より許可を得て使用しているものです。複製、複写、転載などの2次利用を禁じます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?