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【厄介な自論】「はてしない物語」は赤い表紙だからいいんだ!【おすすめ本】

今日も暑いので大学の図書館に逃げ込んでいる芸大生です。

芸大の図書館というのは優秀なもので、映画や舞台映像も資料として見れたりなんかします。

それこそ「アベンジャーズ」だったり、めっちゃ古い「七人の侍」だとか「羅生門」なんかもあったり……。

でも、午後から補講もあるので、映画はやめて、本を読むことにしました。

しかし、芸大の図書館はほとんど資料ばっかなんですよ。あとは古い日本小説とかばっかりで、「ハリー・ポッター」みたいな海外ファンタジーはないんですよね。

だけど、先生のオススメ本の中にはあれがあるんです。

ミヒャエル・エンデさんの名作「はてしない物語」!


これを置いてあるのはセンスがいい! 「流石先生わかってますなぁ」とオススメした先生がどなたか知りませんが、なれなれしく思わず言いたくなってしまいます。


この本の概要を簡単に説明すると、いわゆる「異世界もの」となっています。


 いじめられっ子の少年バスチアンは、ある雨の朝、逃げ込んだ古本屋で「はてしない物語」という本に出会います。あかがね色の表紙に2匹の蛇が互いの尾を飲み込み合う様子が刺繍されたその本に、とてつもない魅力を感じたバスチアンは、その本を盗み出してしまいます。

 バスチアンは後悔しますが後戻りすることは出来なかったので、学校の倉庫に隠れることにしました。そこでバスチアンは本を読み始めます。

 本の世界は、不思議な生き物、不思議な場所が沢山ある、「ファンタージエン」満ちた世界でした。しかし、その世界には謎の現象「虚無」が広がっていて、世界は消えてしまう危機に陥っていました。その現象と比例するように、ファンタージエンの女王「幼ごころの君」の病気もどんどんひどくなって行きました。女王は世界を救う方法を探しなさいという命を、少年アトレーユに与えます。アトレーユは女王からもらったお守り「アウリン」を胸に、旅を始めました。

 世界を旅する中でアトレーユは、女王に新しい名前がつけられれば世界が救われることを知り、女王に名前がつけられる者がいる「外国(とつくに)」を目指して旅することになります。旅の途中、アトレーユは時々変な現象に立ち会うことになります。それはまたバスチアンも同じで、アトレーユはバスチアンのいる世界を垣間見、バスチアンもアトレーユの世界を感じました。

 アトレーユが「幼ごころの君」の前に出た時、一瞬ですがバスチアンははっきりと「幼ごころの君」の姿を見ることができたのです。その時、「幼ごころの君」の名を、バスチアンはこれしかないと思い付きました。

 「幼ごころの君」もバスチアンを指すような発言をしますが、バスチアンは自信が持てず、その名を口にすることができませんでした。

 そして、いよいよファンタージエンの終わりがやってきてしまいました。バスチアンは勇気を奮い起こし叫びます。

「『ーーー』今行きます!」

続きと名前はぜひ本編を。というわけで。

ファンタジー名作の本作品は映画化もされており、第3作まで作られています。

僕も小学生だか中学生の時見ましたが、子供心ながらに「そーなるのかぁ」と言いたくなりましたね。

もちろん映画は映画で面白かったと思っています。特撮技術もすごくて、ファンタージエンの世界観をうまく表したワクワクする素晴らしい映画です。

ですけど、原作において大切な物語後半が描かれてないし、幸いの龍はファンコンじゃなくてフッフールだろ!

と、割と小学生の頃「はてしない物語」にどハマりして何度も読んでいた自分は色々言いたくなりました。もちろん面白い映画でしたし、映画オリジナル要素も楽しめたので、映画の感想も語りたいのですが…、

けれどもこれは別の物語、いつかまた、別のときにはなすことにしよう。


うひ〜〜〜

一回これ言ってみたかったんですよね! 

……すみませんうざかったですよね。自粛します……。


まぁ、本題は学校においてある「はてしない物語」についてです。学校においてある本作。なんと、

エンデ全集上下巻版!

なぜ、赤い表紙じゃないんだ!

僕は見るたびに叫び出したくなります。

「中身が一緒ならいいじゃないか」と言われる方、いらっしゃると思います。

ですが違うんです。「はてしない物語」は赤い表紙だから最高のファンタジー作品なんです!

赤い表紙の「はてしない物語」を、バスチアンは読んでいるんです。そして、そのバスチアンの物語を、赤い表紙の「はてしない物語」として、僕たちが読む。

僕たちも、バスチアンと一緒に冒険できているかのような。僕たちも物語の一部になっているかのような。そんな魔法みたいな時を感じさせてくれる。

物語に出てくる本を自分も今手に取っているんだ」それが素敵なファンタジーを感じさせてくれるんです。つまり、

赤い表紙の「はてしない物語」は、最高のなりきりアイテムなんです!

だから最高にワクワクするんです!

物語はもちろん素晴らしいんです。でもこの作品をもっと素晴らしくするのは、やっぱり赤い表紙だと思うんです。それで最高のファンタジー作品になっているんだと思うんです。

でもね。こーいうこと司書さんに訴えかけるわけにはいかないし、第一こんな細かいこと気にする人はそうはいないので、それに僕は自分で自分が厄介な人というのもわかっているわけで……。

僕は今日も歯痒い思いをしています。

で、この変なプライドのせいで、読みたいのに読めないでいます。バカだと笑ってください。


しょうがないので、今日は手持ちの本を読みます。願わくは古本屋で赤い表紙の「はてしない物語」を見つけたいものです。

もしかしたら……、

そこにはアトレーユではない別の誰かの物語が描かれているのかもしれない。

その誰かがまた旅をし、そして僕は「幼ごころの君」を見るのだ。

そして僕はきっと思いつくのだろう。女王の名を。そして叫ぶのだ。ファンタージェンを守るために、女王を救うために……。

おっと、でも……

けれどもこれは別の物語、いつかまた、別のときにはなすことにしよう。


……最後また言っちゃいました。すみません💦





オリジナルファンタージエンストーリーを考えて夏休みを過ごすのもいいかもしれませんね。

実際に、多くの作家が自分的「はてしない物語」を書いた、「ファンタージエン」シリーズなるものも存在します。


僕もいつか、このシリーズを書けたらなぁと、夢見たいなことを思っています。

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