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自分らしく生きる

私が【自分らしく生きる】を追求するようになったのは、
25歳になった頃。
私の家庭は変わった家庭をしていて、恥ずかしながらも当時の私は
ティッシュの捨て方ですら知らなかった。
そのティッシュの捨て方を教えて貰ったのが、
家庭からではなく仕事を通して教えて貰った知恵だった。

今思うと学生時代は『私』が分からなかった。

私の好きなもの、というと、
ほとんどが人から教えて貰ったものばかりで、
他人からの影響で私は出来上がったようなものだった。
高校3年生になって進路を考えるにしても、やりたい事が見付からず、
とりあえず就職するために専門学校に行ったような学生をしていた。
友人達は自分の夢があり大学や就職を選ぶも、私は具体的に
何がやりたいのか分からないまま就職活動を始めた。
昔から向上心はあったため、手に職をつけたいなという気持ちはあった。
女性と言えばこうだっという、古風な家庭環境だったため、
女性の仕事と言えば服関係だろうという、母と同じ道を歩み出す。
母は着物関係の副業を家庭内で行っていた人だった。
今思うと、私の意思で縫製業に行ったけど、
母と似たような道を進んでいたと我ながら苦笑してしまう。

初めて務めた会社で縫製の勉強をして、
簡単な服を作ることはできるようになった頃、
高校時代の知人からエステの紹介をされた。
学生時代の私はどちらかというとクラスメイトからは浮いた存在でもあり、
ブサイクだのデブだのと言われて来てたので、
自分の容姿にはかなり自信がなかった。
美容の神様が私の為に手を差し伸べてくれたんだと、
今の私には分かる。
色々とご縁が繋がって、実際に4年間エステティシャンとして
仕事をしていたぐらいだ。
私は私の中でやり遂げた気持ちがあったので退職をしてしまっているが、
今も20代と変わらぬ肌をしていて、女性らしいスタイルになれた。
当時の私を知っている人間からしたら、
全くの別人なぐらい雰囲気も喋り方も変わってしまい、
実際エステに来た学生時代のクラスメイト達は、
「え、〇〇さんなの?」と声を揃えて言って来た。
人生どん底だったけれど、エステに行って私の人生は変わった。

私は何が好きなんだろうと、そのお店独自の勉強会を通して分かったのは、
学ぶ事が好きなんだって事だった。
私らしいって何だろう?好きな事って何だろう?って、
考えれば考える程行き着く先は、
私が知っている知識と技術が誰かの為になることだった。
学生時代にはなかった夢・目標の事を言うと、
今の私が生きたという記録を残したい。
虐められて抑制されて窮屈な生活を送って来ての心の願いが、
【今この瞬間】と思えるのも、多分それは色んな経験をしてきたから。

学生時代の私は夢と目標がなかったという話をしたが、
エステに行くにしろ何かしらの影響を受けたようなものだから、
人からの影響で好きなものが出来上がったというのも、
どの人も同じことが言えるのではないだろうか。
あの人のようになりたい、といったような目標も、
影響力から来るものだ。
私には夢が無いんですと悲願をすることは私にもあったが、
自分がしたいと思う事は、それはいずれ夢と目標になる。
そう考えると、人は人を支え、そして常に影響しあっている。
誰が特別とかでもなく、どんな人生を送っているにしても、
人間の根底自体は全く違いがなく感じる。
だから、私は今の自分が生きるっというのは、
【自分らしく生きる】ことで、また違う世界が見えてくるのではないかと
人生振り返るごとに感じている。
例え人からの影響がきっかけでも、
今とは全く違う人生を歩めるかもしれない。
そう考えると【学ぶ事】は、
私自身の死ぬまで尽きる事がない技術とも思える。
もっと知らない事が知りたい、そう思えてしかたない。

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