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「この眩暈は君からもらったのに夏のせいじゃ嫌でしょ」という歌詞、天才だと思いませんか?

はい、前置きなんていりません、タイトルこそ私が伝えたいことの全てです(ブログの意味)
この歌詞は、2018年11月21日にリリースされた、back numberの19枚目のシングル「オールドファッション」のカップリング曲であり、2019年3月にリリースされた6枚目のアルバム「MAGIC」にも収録されている「サマーワンダーランド」という曲の歌詞です。

back numberといえば、世間一般的に「冬のラブソング」のイメージが強いようですが、冬だけじゃないんです!!
「高嶺の花子さん」「わたがし」「赤い花火」…そして「サマーワンダーランド」。
明らかに「夏」をテーマにした名曲や、「夏」というワードは出てこないけど、夏の青い空の下で聴きたくなるような「SISTER」「秘密のキス」「怪盗」など、それはもう夏の暑さもback numberの曲のためにあるんじゃないかと思っちゃうくらい、夏にぴったりな曲がたくさんあるんです!!back numberは冬だけじゃないんです!!(2回目)

そこで今回は、この中でも「サマーワンダーランド」に焦点を当てたいと思います!

これから、どんどん暑くなっていくばかりですね!!
つまり、サマーワンダーランドの季節な訳です!!(満面の笑み)
この曲、聴いたらわかると思うんですけど、イントロからもう最高なんですよねぇ…
ザ・常夏!ハワイ!南の島!🌺
って感じのイントロ、大好きすぎます(伝わるのかしらこれ←)

🌺南の島を感じるレシピ🌺
①暑い夏!青い空!眩しい太陽!
を用意します。(用意します?←)
②サマーワンダーランドを流します!
イントロを聴きながら目を閉じればそう、
そこは南の島…

というレシピをご紹介したいくらいに、暑い季節にこの曲を聴くのが好きです。
さすがタイトルが「サマーワンダーランド」なだけありますよね、直訳すると夏の不思議な国ですもんね、イントロが既に大好きすぎるんですよね…

お待たせしました、ここからようやく歌詞の話をします。

サマーワンダーランドの歌詞全文はこちら↓

"始まってないけれど終わろうなんて気取ったって
酔っ払った帰り道で電話して
なんだか今日は涼しいねなんて笑っちゃって
何やってるんだろなって思ってはいるんだよ

互いの忖度の末に出た曖昧さを
電話に出る君の甘さを
この夏に紛れて どさくさに紛れて"

「僕」は君のことが好きだけど
付き合うどころか、告白もできていない
だから「始まってない」んですね。
でも、フラれたわけでもなくて、
これがいわゆる、「友達以上恋人未満」というやつなんですか?(誰に聞いてるんだよ)
両思いなんじゃないかなって思いつつ、酔っ払って掛けてきた電話に照れを隠しながら出ちゃう私の夏、どこ()

電話をかけちゃうのも、電話に出ちゃうのも
お互いがお互いのこと「好きなんじゃないかな…」って思ってるけど、踏み出せずにいることも「互いの忖度の末に出た曖昧さ」から伝わってくるし
「電話に出る君の甘さ」って言ってるあたり、主人公が「君が電話に出てくれるから、僕のこと好きなんじゃないかってちょっと期待しちゃうじゃん」って思ってそうなのが伝わってくるし、なんとも言えない焦れったい関係たまりませんな!!!!!夏最高!!

あえてサビは飛ばします(最後に語ります)
以下2番の歌詞です

"入り口はいつだって華やか みんな手招きして
無傷で帰れた人のいないワンダーランド
恋愛にゃ完成も完璧もくそもないよって
こんなのは何の言い訳にもならないけど"


私「恋愛とはなんですか?」って聞かれたら
「入り口はいつだって華やか みんな手招きして
無傷で帰れた人のいないワンダーランド」って答える準備、できてます(まず質問されることがないけど)

誰かを好きになった時に、目に見える景色が輝くあの瞬間、たしかに言われてみれば「不思議の国」ですよね。
そして全てがうまくいくわけがない恋愛の苦さ
この歌詞に詰まってますよね…なんて素晴らしい歌詞なんでしょう…
誰か私に「恋愛ってなんですか?」って聞いてくれ()

"見た後何も残らないアクション映画も
電話をする僕の弱さも
でもほら夏だから まぁせっかくだから"

「もしこの恋愛がうまくいかなくっても、まぁ夏だし?見てる時はすごい楽しいけど別に後になんにも残らないアクション映画と一緒でもいいんじゃね?」ってちょっと夏を言い訳にしつつ開き直ってきてるのがわかります。

この曲の主人公、入り口はいつだって華やかみんな手招きしてる「サマーワンダーランド」に完全に足を踏み入れてしまうか、悩んでますね。
無傷で帰れないことを知っているから。
なんて罪な国、サマーワンダーランド、すなわち恋愛。

でも、ラスサビ前に主人公は気付きます。

"割り切れないくせに踏み切れない僕を
わかりやすく説明すれば
ただ君に見とれて 恋に落ちただけで"

結局は「君」が好きなんです。
君が好きだからこそ、踏み切れなかったけど
君が好きだからこそ、踏み切る勇気が出てくる最後のサビに注目です。

そして、1番2番、ラストに共通しているサビの歌詞がこちら。

"どうせなら大袈裟に波風立てて
ややこしくしたいのだけど
この目眩は君からもらったのに
夏のせいじゃ嫌でしょ"
(※2番のみ「嫌だよ」)

前半部分、めちゃくちゃ夏のせいにして
結果のことなんて考えずに、傷つくことなんて恐れずに「君」と恋愛したいって思っていることが伺えます。
夏のせいにすることって、よくありますよね。
まぁ夏だし、夏だしいっか、って。
たとえ傷ついても、中身が空っぽでも
まぁ夏だし、いいかなって。
でも、主人公は決して「夏のせい」にして、
君とひと夏の遊びの恋愛がしたいわけではないんです。
ただ「夏」を言い訳にしないと、踏み出せずにいるだけなんです。
それが伝わってくるサビの後半がすごいんです。

この眩暈は君からもらったのに
夏のせいじゃ嫌でしょ

こんなに綺麗に「好き」という言葉を使わずに「好き」を表現できるなんて、天才だと思いませんか??
君のことを想うたびに、好きだと想う目眩のようなときめきだけは夏のせいにしたくない。夏のせいじゃない。

他の歌詞でも決定的に「夏のせいだ!!」って言ってるわけでないですが、「まあ夏だし?いいんじゃない?」という気持ちのせいにして前に踏み出そうとする描写は何度もありました。
だからこそこの歌詞がさらに光り輝くんです。
この気持ちだけは、この「好き」だけは
夏のせいにしたくない。夏のせいじゃない、一時的な感情じゃないって
強く「君」に惹かれていることが伝わってきて
まぁぁぁぁぁとんでもなく好きです。天才。私も夏のせいじゃ嫌です(なんの話)

ちなみに
1番の「嫌でしょ」(自分への問いかけ)と
2番の「嫌だよ」(自分の中で再度確信)は
自分自身との会話、という感じがしましたが
最後の「嫌でしょ」(好きな相手に同意を求めて、相手が頷いて一緒にサマーワンダーランドへ足を踏み入れる)
という妄想をしているので

1番最後のサビ
"どうせならどこまで行けるのかだけ
確かめてみませんか
その後に二人で大怪我したら
秋のせいにでもしよう"

「夏のせいじゃ嫌でしょ」からの、手を取り合ってついに2人の恋愛が走り出した感がする最後の歌詞も好きです。
「どこまで行けるのかだけ確かめてみませんか」ってちょっとだけ弱気かなと思いきや、1番最後に「秋のせいにでもしよう」って言ってるあたり、ひと夏の恋で終わらせる気がない「僕」の想いが「君」と手を繋いで不思議の国を走っていく感じがして、すごく好きです。

あぁ、夏最高。
ここまで書いておいてなんですが、
今年まだ夏どころか梅雨入りさえしてないですね、あはは。
まぁいいや、暑くても寒くても、サマーワンダーランドは最高なのです。
梅雨入りしてないけど、もうかなり暑いので。
まぁ、四捨五入したらもう夏だから、まぁせっかくだから。
今年もback numberの曲と共に、良い夏を(気が早い)。

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