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サザエ 生で食べるか焼いて食べるか

家から五分でとれちゃう人は、どう食べる?


注 レシピではないです。

数年前の夏休み
娘の友達のご実家が、海際の漁師町にあると言うので遊びに行った時の話です。

地元の人が泳ぎに行くような小さな海水浴場で遊んでいました。

そこは、砂浜ではなくて砂利の浜で岩も多い海でした。
砂じゃないので海水の透明度は高いし綺麗。
水着の中に砂が入ることもありません。
そのかわり、足元は危ないのでアクアシューズは必須です。

シュノーケルをつけて潜ることを覚えた子供たちは海に顔つけっぱなし。
だけどまだ泳げないので、海中の岩を蹴りつつけのびで浮いてるだけだけど。

「魚いた!魚」
「ママとって!」
「素手でとれるわけないじゃん!」
「袋で」
「とれるかー!」

なんて、おバカなやり取りをしたり、オニギリ食べたりトマト食べたりスイカ食べたり

泳いで休んで、ちょっと食べて、また泳いで⋯

そうこうしてると、友達のおばあちゃんが、ビニール袋さげて近ずいてきた。

(何持ってきたのかな?)
と思って見てると
「さっき、じぃじがとってきたの。サザエ持って帰って食べる?」
と、ビニール袋を差し出してきた。
中を見ると10数個入ってる。
「うわー嬉しい!ありがとうございます!」
大好きなので、すぐ受けとっちゃった。
「今食べる?」
と、おばあちゃん。

ん?
今食べる?どうやって?

私が返事に困っていると、友達のママが、
「やったことないよねー?やってみる?美味しいよ」
いや、まずどうやるのか教えて欲しい。
と思ったけど。
「うん、やってみる⋯?」
娘と顔を見合わせ、そう答えた。

すると、おばあちゃんとママ友が
「この岩の上でいいんじゃない?」
「もう少し平らな方がいいよ」
とか言ってる。
黙って見ている私と娘。

そうしてると、横から娘の友達が
「石はこれでいい?」
と、手のひらより少し大きい石を差し出して、おばあちゃんに見せた。
「うんいいね、あと2、3個探して」
「OK〜」
と、慣れたやり取り。

さて、何が始まるんだろう?
と、ドキドキして見ていると。

おばあちゃんが、
岩の上にサザエを置いて、
石でおもむろに
ガンガンガン⋯
サザエを叩き出した。

また、私と娘は顔を見合わせて
「おー」
と、感嘆(驚愕)混じりの納得の声。

なるほど、それで身を出すわけですね。
で?殻まみれですけど?
と思いつつ黙って見てると、

取り出した身を、
海水につけて
シャバシャバシャバ⋯
と洗って、
ピッと、
苦味のある肝をちぎって
白い身を、娘の手の上に乗せた。
「食べてごらん、美味しいよ」
と。

サザエを生で食べたことの無い娘は、若干顔をひきつらせ、それでも口に入れた。

食わず嫌いは良くないよ、一口は食べよう。
ハマるかもしれない。
と、家のルールとして教えていたせいかな。

続いて割ったサザエを、
私も貰いそのままお口へ
パクっ!

んー!!!超美味いんですけどー!!!!
多分私の目は光ってたと思う。

「おいしーい!!初めて食べましたー!私もやってみていいですか?」
私のテンション爆上がり⤴︎⤴︎

あ、ちなみに私が食べたのは肝付きです。
砂地のない海で育ったせいかな?砂のジャリっとした食感もなく、焼きサザエより苦味も少ない。
ただただ美味しいアワビより好きかも~

残念なことに娘は、ハマらなかったみたい。
ひとつ頑張って食べただけでもえらい!

「私割りたい!ママ食べな」
と、娘がニヤリ。
下の写真はその時の


サザエを横にしたり縦にしたりひたすら叩く

焼くより噛まなきゃいけないけど、噛んでると甘みが出てきて本当に美味しい。

私ハマった!

ちょっととってきて、生で食べる。
なんてこと、漁業権を持っているお家だから出来るけど、私たちが勝手にとったら密漁になるからね~。

と、密漁とは⋯の、話を子供たちとしながら、ひたすら叩き割り続け、いただいた半分は、その場で食べっちゃった。

いや~ママ満足満足♡

娘は、今までとは違う海での遊び(流石に調理には感じなかったみたい)を楽しんだみたい。

割った殻は、細かいものは岩の隙間に落として、大きものはおばあちゃんが持って帰ってました。
踏んだら危ないもんね。

こんな食べ方、買ったものではできない!
絶対!
45年生きてきてまだまだ初体験できるものだなと、感慨深いものでした。

いや~本当にいい夏の思い出になりました。
ありがとうございました(≧∇≦*)

追記(後日談)

これを書き終え投稿した後、帰宅したパパに
その時一緒に居なかったから、あらためて懐かしく思い出しながら喋って、
「昔からこうやって食べてたんだろうね」
と言ったら、
「俺らが子供の時は、浜で焚き火してとってきたサザエそん中に投げて焼いて食べてた」
ですって!
何その美味そうな食べ方!
野生児!
「焼いた方が美味いに決まってる」
ですって!
うーん、なんか悔しい⋯
食べさせてみろ!

と、まあ⋯
地元民の食べ方でも『生推し』と『焼き推し』で分かれるのです。

あなたはどちらがお好きですか?

これで、ヘッダーの小見出しどうりの内容になったかな(笑)


最後まで読んでいただき有難うございます!

#夏の写真
#夏の思い出


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