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高校生の読書紹介2「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」


こんにちは!
さとうです!

大変お待たせ致しました。
今回紹介するのは…

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
村上春樹      文春文庫

村上春樹先生の、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」です!

あらすじを簡単に説明すると…

主人公である多崎つくるは高校時代、四人の男女と「5人で完璧な調和をなすグループ」のひとりとして存在していました。

つくるは大学進学を機に上京。ほかの4人は地元である名古屋に留まる形になります。
 しかし…

「もうお前とは顔も会わせたくない」
と4人から唐突に告げられてしまいます…

 つくるは身に覚えのない扱いに混乱し、半年間死についてばかり考えてしまいますが、なんとか立ち直ろうとしてきました。

それから16年。
恋人である沙羅から促されたつくるは、あの時期に何が起こったのか探るため、彼らに会いに「巡礼の旅」に出ることとなります。


あらすじが長くなってしまいました。
ネタバレしない程度に感想を簡単に。

なぜ4人からつくるは関係を断つよう告げられたのか。巡礼をし、かつての友人と会うごとに段々とその答えが姿を現します。

それでも、全ての真相が解明されるわけではありません。

え、結局分からないの?
そう思った皆さん。安心してください。

この小説に限らず、村上春樹先生の小説の魅力は、最後まで分からない謎が残ることによって「物語」が続いているように錯覚するところにあります。
つまり、終わらない物語を私たちが考察したり、思いを馳せたりすることの出来る余地が残されているのです。

それでも、さとうの知人の中には「釈然としない」と感想を述べる方もいたのも事実です。

そんな方は、村上春樹先生の小説だからこそ味わえる文学的な雰囲気や空気感を肌で感じて楽しむのもアリだと思います。

村上春樹先生の描く世界観は、深海に沈みこんだように静かで、リアリティがありながらもどこか遠い場所にいるような気がするのです。

端的に言うならば、村上春樹先生の小説はオシャレな雰囲気を持っています。

それだけでも読んでみる価値はあるのではないでしょうか。
なかなか不思議な「体験」が出来るはずです。

ぜひ、1度手に取っていただけると嬉しいです☺️













 


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