卒業証書が捨てられないから食べることにした


こんにちは、暇人です。

皆さんは部屋を掃除しているとこのような局面にぶち当たったことはありませんか?



『卒業証書、捨てるのはなんか違うけど邪魔だな......』

って

まあ、あらぁな 人間だからさ


もちろんそうは思わない人間もいます。

『貰った日に捨てたよ』

だの

『気づいたら部屋から無くなってたな』

だの


うるさいうるさいうるさい、卒業の思い出すら軽々しく無くせるやつの意見を聞く暇はないの!

なんて嘘ですよ。人には人それぞれの思い出のランキングっつーもんがあるからね、俺は卒業というイベントが結構上位に来てるから捨てにくいだけであって。

きっとこの記事を読んでいる人の中にも証書を捨てられずにいる人もいるかもしれません。


そこでこの暇人、とあることを思いつきました。


食べてしまえばいいのです。


食べて、体の一部にすれば証書を捨てても体の中で思い出は生き続けます。(諸説あり)

そして今食べると決意したことで卒業証書はこの瞬間から食材になりました。心なしか証書も喜んでいるようです。


何言ってるかわかんねぇって奴も百聞は一見に如かず、ちょっとそこで見ててくれや。










① 準備

まずは証書と

新鮮なカッターを用意

チキチキ


用意できたらこう

真四角に

切れ込みを

入れて

ペリリ

ほら

取れました。こちらが今回のメイン食材となります。

表は皮の質感のような装飾が施されているのですが

裏があまりにも紙すぎます。
私は卒業証書の表面を合皮だと思っていたのですが、調べてみたらどうやらレザー紙と呼ばれるものらしいです。名前に紙って入っちゃってるじゃん。

紙を調理するのは不安しかありませんが裏があまりにも紙ゾーンで止まっても仕方ないのでこのまま進めます。


切り取った部分はもちろん食材なのでしっかり水洗い。ここの工程をちゃんと行えるかどうかで料理の出来は決まります。

すると偶然ですが水洗いをしたことによって裏側の紙がふやけてめくれるようになっていました。最大の難所を超えた気がする。“勝ち”かもしれんな。

というかこの裏紙を必死に取っている時間、あまりにも食材の下拵えすぎる。間違いなく今の私は世界で初めて証書の下処理をした人間です。

気持ちいいほどめくれる

親指で擦ると垢のようにめくれていきます。ふとかつて中学で火山灰の観察のために灰を洗ったことを思い出しました。たしか火山灰は親指の腹で揉むように洗うんだったよな。

濁りを捨て、また水を加えて揉む。そしてまた濁りを捨て、水を加えての繰り返し......

人生かて笑😆

   え?>😆🤛    ボグ

     😆🤛

     😭🤛


というわけで裏面の紙を取り除いた結果がこちらです。

お〜......

すっげ❤️


このように裏面を比較してもかなり食べられそうな見た目になったことがわかりますね。


しっかりとキッチンペーパーで水気をとり


一日干します。
干す意味はないです。料理にもあるよね?この工程なんの意味あるんだろうってやつ、あれです。


一日干したものがこちら。見た目はあまり変わらないのですが乾燥させたことでパリッとした質感になりました。


② 調理

いよいよ調理に入るため、舞台は台所へ移りました。
目の前にはまな板の上に下拵えの済んだ卒業証書という光景が広がっています。マジで何を言っているのかわかりません。

いよいよ調理に入ります。
包丁でスライスしようとしたのですが全く切れなかったためハサミで切りました。ハサミを使うとこれが紙であることを認めてしまいそうで嫌なのですが肉もハサミで切ることがあるので実質卒業証書は肉です。


カット後。右は大きめに残して甘辛煮、左はせっかくなのでそのまま刺身でいただくことにしました。

甘辛煮を作っていくのですが乾燥したままでは固そうなので一度湯に通します。


鍋で湯を沸かし

乾燥証書、IN(乾燥証書って何?)(綾波レイみたいになっちゃった)


沸々としたところで


取り出します。クタクタでかわいいね❤️


味付けは簡単に

醤油

みりん

砂糖でいきましょう。


一煮立ちさせて......

投入。しっかり味がつくまで沈めます。


そして

完成。卒業証書の刺身と卒業証書の甘辛煮です。
見た目はかなり良さげです。私の脳ではこれを食べ物と認識しているのかお腹が空いてきました。

③ 実食

それでは

いただきます

まずは刺身から

わさびを溶いて

チョン......

美味しそう😋

ハモリ......

うん......

カオッ


......

......

もう一枚

チョムリ......

パモ......

こっ


ッスー......

......

食えません

口に入れた瞬間はわさびと醤油の力で脳が刺身と判断するのですが一度噛むとあまりの異物さに反射でえずいてしまいます。


しかしまだ終わりではありません。


甘辛煮があります。こちらは柔らかくした上に味付けもしたので課題となる異物感は無くなっていることでしょう。

スンスン

悪くない

いただきます 昆布みたいでうまそ😊

ギチ

グッ

カミキレネ......

一口サイズに折りました

モグ......



コペッッッ

コオォォ

シイイイイッ


何が起きた?

噛んだ瞬間甘辛いタレが染み出し、口の中にはほんの一瞬激しょっぱいお揚げのようなものがありました。しかしそのしょっぱさの奥にある紙の味、週刊少年ジャンプのような臭いで口の中を支配されます。

あとは先ほどの刺身よりもでかく、人が食べてはいけないであろう物体が口の中に残るだけなので訳がわかりません。最悪です。



口直しに刺身行きます。

やっぱうまそう❤️ 見た目いいのがムカつく❤️

お゛っ

無理だ


タンマ

SUGER BUTTER TREE

うんまぁ❤️


ごっそさん

SUGER BUTTER TREE、おすすめです。



だめでした。甘辛煮こそ味付け、柔らかさともに刺身よりも良かったのですが煮ようとも味をつけようとも紙は紙、食えたもんじゃありません。
逆に味があった分より噛んだ時の異物感とのギャップがあった分フルパワーのえずきが出ました。

こうして卒業証書を食べるという試みは失敗に終わりました。これからも卒業証書は捨てずに取っておく人生を歩んでいこうと思います。


ちなみに僕は卒業証書破損罪で捕まるそうです。
さようなら。


...

... ...

... ... ...


中学生時代の自分は、今の自分を想像できただろうか。きっと欠片もできなかっただろう。
未来は無限大だ。自分が想像したこともない世界が君たちを待っている。



皆の未来に、幸あれ———



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