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剣道部で青春していた

 中学、高校と剣道をしていた私ですが、高校では、女子で剣道をするのは少なくて、一つ上の先輩に二人、同級生で、私を入れて三人だけでした。
私はあんまりスポーツが得意では無かったので
初段までしか取れませんでしたが、剣道部の友達との交流は、とても楽しかったです。
女子は人数も少ない為に男子と一緒に練習していました。
ですから、なかなかのハードな練習でした。
一度は同級生の男の子(ちょっとデブ)とぶつかり稽古で、弾き飛ばされ、後頭部を地面に打ちつけて、脳しんとうを起こした事もありました。
たまに、腕立て、腹筋100回などもあり、太い腕はその時ついた筋肉のせいかもしれません。

九州には夏に「玉竜旗」という有名な全国大会があります。柔道の「金鷲旗」と共に有名です。
我が校でも毎年、この試合の為に合宿をして、大会に挑んでいました。
この大会の変わっているところは、団体戦のみで、5×5の試合ですが、対局のみでなく勝ち抜け戦のところです。一人で何人も勝ち抜ける事が出来るのです。
私たちの頃はまだ女子は選抜式で、参加資格がありませんでした。
ですから、女子としてはマネージャーのように
男子達の世話係でした。
勝ち抜け戦なので、普通の試合より時間がかかり、三日間もある試合です。(今は参加校が増えて五日間あるらしいです。)
一年の時、三年にすごく強い先輩が二人いて、その年、ベスト8まで登った事がありました。男子は、福岡市の会場近くに宿泊するのですが、女子は、毎日電車で通い、応援していました。
その時ばかりは体育会系、青春していました。

年に一回の大イベント、玉竜旗



その後も女子部員の間では先輩達を讃え、女子部室には、先輩の写真を掲げて崇めていました。

そういえば、練習が終わると、一年生は、先輩達の面の下に巻く日本手ぬぐいを洗濯する仕事かありました。

日本手ぬぐいを頭に巻いて面をかぶります。
練習が終わると汗でビチョビチョです。


ある時、そこに3年生で少女マンガで、薔薇を背負って出現するような、いつも2、3人の取り巻きを連れたサッカー部の先輩が、体育館側のいつもの手ぬぐいを洗う手洗い場にひじを乗せてこっちを見ていました。
“あっ、あの人気がある先輩だー!”とちょっとドキドキ友達としながら手ぬぐいを先輩のまんまえで洗い出したら、その先輩が、
「ねー」と声をかけてきたのです。
すると、取り巻き女子の嫉妬の視線を感じながらも洗濯をしていたら、
「その剣道着の下に下着は付けているの?」
と聞いてきたのです。
そう、男子には、授業で、柔道、剣道があり、(女子は、ダンスでした。)
下着は付けてはいけなかったのでした。
部活では、男子も下着を付けていましたけど。
あまりのしょうもない質問に友達と無視してしまいました。(もちろん下着付けてましたけど、教えてあげなかった)

その後、取り巻きの子たちでしょう、3年生の一部の人達の注目の子になってしまいました💧

当時、女子が剣道している姿は目立っていたのでしょう。
卒業して私たち剣道部女子が有名だった事を知りました。

剣道部の楽しみに、試合の遠征がありました。
県内には、それはそれは強い学校もあり、女子でも男子を負かすほどの強者揃いの学校もありました。
そんなのと当たったらとんでも無い事です。
一人何秒で、終わってしまいます。
でも、他の学校に行っての試合は、訪れる場所も楽しみですが、他校の生徒との交流も楽しかったです。
とてつもなく強い学校では、後輩が先輩の荷物もちをして、始終言う事を直立で、聞いていました。
試合の帰り、電車の中で
「先輩お荷物お持ちいたします。」
「先輩、座席が開きましたのでお座りになられてください。」
など、「先輩ゴッコ」をしながら帰っていました。

今年も剣道部の友達から年賀状が来ていました。「いつか、会いたいね。」
卒業してから叶えられていません。でも、、、
年賀状だけでも嬉しいですね。
青春を分かち合えた友達って❗️

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