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志高ユートピア

その昔、別府のラクテンチからリフトやロープウェイが伸びた先の山奥に「志高ユートピア」という遊園地がありました。
入場料は、タダで、直線が90mある全長500mの本格的なヘルメット必須のレーシングカートが売りで、あと、巨大迷路があり、お化け屋敷があり、フラミンゴショーもありました。

でも一番のお気に入りは2.000mもあるゴーカートです。森の中にコースがあり山あり谷ありで、子供でもアクセル踏んだりブレーキ踏んだりと運転技術が必要の一人乗りゴーカートです。
二十代のある時、友達とゴーカートに乗りました。私が一番前だったのですが、半分程進んだ時です、
目を疑ったのですが、コース上に、シカがいるではないですか!
優雅に草を食んでいます。その数3頭!
後で、野生のシカだったと、知りました。

※これは奈良のシカです。


ゴーカートって知っていますか?凄く小さいのです。地面の上を這って行くように車体が低いんです。目の高さは地上1Mもありません!
なのに、相手はシカです。シカって案外大きいんですよね。頭の高さまで1M以上はあると思われる大きな物が目の前5M程にいるのです。ストップして、去るのを待ちました。
すると後ろから次々とゴーカートがやって来て
たちまち大渋滞になりました。が、どうすることも出来なくて、後から来た人たちもただ、ビビって声も出せない状態でした。

ゴーカート

多分そんなに長い時間、シカが居たわけではなかったと思うのですが、物凄く長〜い間そこにジッとストップしていた様な記憶があります。
シカが去った跡、早くゴールしたいと焦っているのにコースが長くて、中々帰りつかないので冷や汗をかきました。
スリル満点のゴーカートでした。

「志高ユートピア」、今はもう無くなって、ソーラーパネルが一面に並んでいるらしいです。
好きな遊園地でした。

ソーラーパークだそうです。

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