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ちり紙交換のちり紙って❓

Z世代の娘に、『ちり紙交換』の話が出てきて、何故トイレットペーパーでは無くて、「ちり紙」というのか、という話しをしていました。
「昔、トイレットペーパーってまだ無くて、「ちり紙」といって、20×30cmくらいのサイズの紙で、箱とか、竹の根っこを使ったちり紙入れに乗せて、トイレの隅に置いていて、使用してたものよ!」

竹の根細工のちり紙入れ


と説明したのですが、

「今もレストランとかのトイレには、あるよね。洗面台に!」

「んん?」

「ほら、キッチンペーパーみたいなの」

トイレのちり紙⁉️

「あゝ、手を拭く「ペーパータオル」の事ね!
いやいや、そんなに硬かったらお尻痛いでしょ。
とってもフワフワした紙だったのよ。」

そうです。私が子供の頃はとてもフワフワした紙で、トイレットペーパーが出てきた頃ですが、その頃のトイレットペーパーより、柔らかだった記憶があります。
ゴワゴワのトイレットペーパーまだありますよね!

買い物をするとよく持たされたものです!
今も、「ちり紙」売っているらしいですよ


調べてみると、我が家の「ちり紙」が特別柔らかかったらしくて、よく言う「ちり紙」は、元は、和紙を作る際の“コウゾ”の外側の使わない繊維を使用して作った、ゴワゴワの紙のことだそうです。
ペーパータオル以上に固かったらしいです。

父は、戦争中は、新聞紙をよく揉んで使っていたと言っていました。
お尻がインクで黒くなるそうです。
それも無い時は、葉っぱや草だったそうです。
思い出せば、子供達が小さい頃参加したイベントにあった『バイオトイレ』には葉っぱを使うようになっていましたね。


「ちり紙」の中でも『鼻紙』というのもありました。今はティッシュペーパーとなり、鼻を噛んでも痛くならないオイル配合の柔らかいペーパーもありますね!
私の祖母はいつも何枚か割烹着のポケットに畳んで入れており、私が鼻水を垂れたらすぐに鼻に当てがって噛まさせてくれていたのを覚えています。
ハンカチを使う事をしてなかったのは贅沢な事でした。

そういえば、1970年代の「オイルショック」の時は、どの家庭もティッシュを買い占めたりしていたみたいですが、父も母もあまりそういう事は考えていなかったので買い占める事は無かったのですが、15年後に大分に帰り、祖母とまた一緒に生活する事になった時、家の外にあるかなりガタがきている物置を整理していたら、1970年代の祖母の買い占めたものが出てきました。
ダンボール、4個分に、「トイレットペーパー」「ちり紙」「砂糖」まで溜め込んでいました。
「トイレットペーパー」と「ちり紙」は、ガタのきた物置の雨漏りで一塊りになっており、使用不可能になっていました。
何故か買い占めていた「砂糖」は、アリの餌と化していて、袋の中には沢山のアリがいて、砂糖の中に巣ができていました。
アリとしては天国だったでしょう。

凄く勿体無い事をしでかした祖母ですが、買い物には少し不便だった家へ、一生懸命買って運んでいたのを想像すると笑えました。

我が家では、買い占めは極力しないようにしていました。
その次に母がボケてくるまでは、、、です。

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