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【自分次第で未来は変えられる】を教えてくれたのは元夫の不祥事でした ④ゴールを設定してみた

↑の続きです。

この頃から、一進一退を繰り返しながらも、うつ病のお薬を減らすことができるようになっていきました。

でもですね。強くなろう!の決心を、揺るがしてくる人がいたのです。それは夫でした。

夫は、家族に対して冷たい態度を取りながらも、こちらから連絡をすればすぐに返事をくれ、変わらず毎月の生活費も振り込んでくれていました。

刺すなら一思いに刺してほしいところ、やっぱり刺さずに真綿で首を絞めます、的な夫の甘塩対応。じんわり苦しいのに、助かる方法を考える猶予を与えられているような感覚。私が捨てた希望を拾って、「落ちてたよ」と差し出すような夫の態度は、簡単に私の決心を揺るがすものでした。

夫も離婚に踏み切れずにいるの? やっぱり頭がおかしくなっただけなの? と。自分に都合よく解釈したい私の涙味の決心は、すぐにグラグラと揺れ始めました。でもずっと揺れていたら酔ってしまう。家族を取り戻すのか。離婚をするのか。どちらかに決めなくちゃ。

夫に揺り動かされて倒壊した気持ちを、もう一度立てなおせるのは自分だけだ。しっかりしろ、私!

ここで、初めての取り組み。夫の立場に立って考えてみる、をやってみようと思いました。

そう思わせてくれたのは、うつ病になった私に、いつもと変わらず接してくれた長男のおかげです。長男が、理由は分からないだろうに、それでも辛そうな私の気持ちを、いつも分かろうとしてくれていたことに気がつけたからです。

夫はあの瞬間から何を思い、どのように考えているのだろう?

「どうするか決めてから教えて」

この私の言葉のせいで、なにも伝えられないでいるのかもしれない。だって、決められそうにないから。

夫は運命の人と出会ったと言っていた。きっと本人は浮気したつもりはなく、本気だったのだろう。それなのに、家族を捨てる勇気もない。はっきりしてよと言いたいところだけど、どうしてよいのかわからず苦しみ、揺れているのは、私と同じなのかもしれないな。

もしかして、背中を押されたがっている? 「離婚する」 夫に代わって私がこれを決心できれば、夫婦二人ともが「どうすりゃいいのさ!?」と思っているこの状況から脱出できるかもしれない。

そう考えた私は、この難題のゴールを「家族を取り戻す」のではなく、「離婚する」に設定して、ゆっくりゆっくりと、自分の気持ちを整えながら、そこに向かっての道を進むことにしました。


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