2018年夏 ブータンとの出会い
初の海外。そして初のブータン。
またとないチャンスだった。
昨年の年末12月22日の夜、1本の電話が。京都大学東南アジア研究所の赤松さんからのTELだった。
電話に出ると、開口一番「関野さん、2月にブータン行きませんか」一瞬戸惑ったが、ついに!という感情が起こった。
思い返せば、2018年夏から始まった、僕が住む【上宮津地域」と【京都大学東南アジア研究所】とのプロジェクト。日本の学生、ブータンの人たちが日本の農村地域の視察のために上宮津に視察に来るという。すでに地域で活動していたこともあり、受け入れにあたって、重鎮方から役割をもらい、自分のフィールドを案内させてもらうことになった。
前年、まちづくり活動のプロジェクトで、宮津市の「天橋立」の最古の参詣道を復活させるプロジェクトをさせてもらった際、整備をした山道を選び、ブータンの学生さんたちをお連れし、自分の足で歩いて、日本三景「天橋立」の展望所を目指すという、最も汗をかく「天橋立」の歩き方をしてもらった。その他、仲間のフィールドも見学をして、夜は大宴会。
ブータンの皆さんが持ってきてくれたウイスキーに対抗して、こちらは日本酒。ブータンの辛い辛い料理と肴にして、お酒を飲みかわした。
何気ない楽しい、2日間。
このときのプロジェクト担当者で、現在もブータンにて研究と支援を続けているのが、今回お話しをくれた赤松さん。同郷であり、同じ小学校出身である。不思議なご縁としか言えない。ここから交流は続き、ことあるごとに赤松さんはじめ、日本の学生やブータンの学生、先生たちが上宮津を訪れ、滞在してくれた。
翌年2019年夏は地元に愛される山【杉山】の保全のされている地域団体による、杉山の案内。
どこかのタイミングで、ブータンの方と一緒に何度も訪れてくれている京都大学のメンバーと意気投合をし、上宮津で「ブータン展ができないか」という話しに。
ブータンの食や展示を通して、国の文化を体感してもらえないか。そんな発想に至った。
その後、構想は続き、ついに2023年秋、地元の廃校になっている小学区でのアートイベントの1ブースに、ブータン展を出してもらうことに。たくさんの方の協力があった。
地域の方がたくさんこの展示ブースに訪れて、ブータンとも中継を繋ぎ、ブータンの人たちへ暮らしや仕事のことなど、たくさんの質問をして、その話に熱心に耳を傾けていた。お客さん、主催側が満足気で、このアートイベントで味わった手ごたえというのは、自身の活動のなかでも特別なものになった。
そんな活動を共にしているなかで、「今度は日本の皆さんをブータンにお連れしますよ」という話しは以前から持ち上がっており、いつか行けるのではないかとワクワクしていたのだが、コロナウイルスの影響で頓挫。
あれから3年以上経ち、もう忘れかけていた矢先に今回の話し。
もうチャンスはないかもしれないと、「前向きにお返事します!」と伝え、年明けに正式に渡航の返事をさせてもらった。
ここから渡航の準備が始まる…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?